漁書日誌 3.0

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炎暑の日のまど展

暑い。東京は日中37度までいったという。神保町も暑かった。日差しだけで考えると八月の上旬に戻ったようなそんな気すら起こさせる日であった。窓展、これは久々に朝イチで行くかと目指すも開場20分前に到着。開場10分前くらいから20人くら列の人数が増える。そして開場。やはりあきつの棚が人気で、今日はそこまで怒気紛々という空気ではなかったがそえでも強引に力ずくで押す人がつらい。人に揉まれながら何冊か抱え、早々に他の書店の棚を探索。結果1時間くらいで見終えてしまい、そのまま購入。


片山廣子「燈火節」(暮しの手帖社)昭和28年6月25日初版カバ欠700円
水谷まさる「宝石の夢」(交蘭社)大正13年4月3日21版凾背欠900円
賀川豊彦死線を越えて」(改造社大正11年2月17日268版凾美500円
武田泰淳「ニセ札つかいの手記」(講談社)昭和38年8月10日初版カバ300円
有馬哲夫「原発・正力・CIA」(新潮新書)100円
谷崎潤一郎「少年」(中央公論社)昭和45年10月31日帙段ボール外凾限定380部記番1800円
死線を越えて」はいちおう大正期のベストセラー小説を参考資料として持っていようというので前に中巻と下巻は凾付で買ったのだがこれでようやく凾付で三冊揃った。しかし最初の方の重版は凾と扉がもっと太い手書きゴチックみたいなデザインなのに、版を重ねた後の凾と扉はつまんない装幀。これは未読のようなピンピンのコンディションであった。それからまあなんといっても今日の掘り出しもんは、鏑木清方挿絵の「少年」限定版。まあ谷崎没後のものだし定価は23000円でも古書価はその半額くらい、中央公論社がつぶれた時にデッドストック?が出てきてそれでも古書価六千円くらいだったような記憶。それでももっと安くないのかと思っていたのでこれは嬉しい。外凾はちょっと汚れ痛んでいるが、中は綺麗だしこの価格ならば何も言うことはない。
それから古書会館を出て、田村書店の外のワゴンを見たら60年代以降のタルホの本などがゴロゴロ。学生時代だったらあれこれ抱えただろうなあと、「夢のある部屋」は安いと購入。それから中に入ると、雑誌「るさんちまん」創刊号を発見、この雑誌ようやく揃った。たまに5千円以上で出ることがあるけれどもそんなには出したくないし。買ったらご主人がオマケでヴェルレーヌのエロチック挿画入の詩集をくれた。

澁澤龍彦「夢のある部屋」(桃源社)昭和48年10月5日初版凾2000円
雑誌「るさんちまん」(エディション・イレーヌ)創刊号1500円
それから友人と合流、途中ラーメン食べたり、中野やら見て回って文庫本など購入。結局今日はあれこれ買ったが、しかし使いすぎでマズイ。