漁書日誌 3.0

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下町展より扶桑で風呂

下町古書展。初日の昨日、終わり1時間くらいをちらと覗いてきた。ザッと30分ほどまわって文庫本2冊と安部公房の昔の本のみ。それからお勉強用にネット古書注文したものを直接店に受け取りに行く。
そして今日、田村の外台など見て500円ばかり買った後、三省堂で買おうかどうか逡巡していた本を思い切って定価購入。古書も見かけないし、こういうお勉強の本は読むタイミングというか読み頃がある筈でそれを逃したら意味がないのだという信念でえいやと「存在と共同」を購入したのである。そして扶桑に立ち寄ってから、モールへ。

安部公房「飢餓同盟」(講談社)昭和29年2月15日初版カバ汚500円
海後宗臣「日本教育小史」(講談社学術文庫)100円
小林信彦「テレビの黄金時代」(文春文庫)200円
芸術学フォーラム2「芸術学の射程」(勁草書房)カバ帯1000円
轟孝夫「存在と共同」(法政大学出版局)定価
ディルタイ「解釈学の成立」(以文社)改訂版カバ200円
べーラー「シュレーゲル」(理想社)カバ300円
スコールズ記号論のたのしみ」(岩波書店)カバ帯300円
そしてまあ、扶桑事務所で買ったのが以下。

小山内薫「手紙風呂」(通一舎)大正5年3月25日凾欠12000円
これで今月はかなり苦しくなった。金欠戒厳令である。しかしまあ、この本は以前から欲しかった本であるし、凾付だと高いけれども今回のように都合良く凾欠で出るということもまあめったにないし、これはもう行くしかない。
小山内の短篇の中でも「手紙風呂」はお気に入りの一篇で、大正一桁にこんな趣味的な装幀で出ていたのは知っており(数年前の七夕でこれの総革署名入りの限定本が出ていてその時はじっくりと見てきたものである)、前々から欲しかった。コロタイプと思われる池田輝方と薫園による折り込み単色口絵が2葉、天金、本文は青色インク刷で、表題作の他に「約束」「蒲公英の花」と3篇を収録。
この通一舎の豆本は、ほかに鴎外訳「稲妻」、吉井勇歌集「仇情」、小山内薫「第二の女」がある。(追記:鴎外訳「稲妻」は袖珍本で豆本ではなかった。角背上製本だが袋とじという変な製本。)

存在と共同―ハイデガー哲学の構造と展開

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エロエロ草紙 【完全復刻版】

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