漁書日誌 3.0

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雨の日の袖珍本

一昨日届いた扶桑書房目録より注文したものが届いた。

泉鏡花「粧蝶集」(春陽堂)再版凾欠痛スレ4800円
全体的に、羽二重の鮮やかな緑色が褪せてしまっているが、思ったほどは状態は悪くはなく、よかった。むろん小村雪岱木版装幀。実は前にこれよりももっとボロイ本を3800円で買って持っていて、ある金欠の時にそれでも売り払ったことがある。買った値段でそれでも売れたのは、おそらくそれが初版だったからだろう。それと、その下にある本は、
三橋修「明治のセクシュアリティ——差別の心性史」(日本エディタースクール出版部)1000円
特に、明治期におけるルポ記事を中心とした「貧民の発見」、その貧民の貧民たる要素として、不潔=臭いというものを持ってきて分析している。ちょっとこれは面白そう。