漁書日誌 3.0

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散歩展など

五反田散歩展の二日目である。
会場には閉場三十分前に到着。二日目なので17時閉場なのである。で、注文した本は当たった(というか他に誰も注文者などいなかったのかもしらぬが)。

朝倉稔「朱の喪章」(アグレマン社)昭和48年6月1日発行カバー付、著者献呈名刺貼付、3500円
これ、探していた本である。いや以前、同著者の「魂の飛ぶ男」(パトリア書店)という本を雑誌かなにかで知って、ある時たまたま安く買って、読んでみたらこれまた奇妙奇天烈な感じの作風で、どんな人なのかといろいろ情報を検索したりしてみたら、第二作のこの本があるという。それで探すのだがこれまた全然出てこない。せめてどんな本か、と、国会図書館行ってみるも所蔵なく、都立中央にもない。それを何年かかったか、というかそこまで必死には探していなかったが、今回目録に見つけて注文した、というわけ。どんなものかは読んでのお楽しみ、か。吉村昭の序文あり。もうちょい安ければナアというのはあるが、まあ今まで見たこともなかったし仕方ないか。久々に不急不要の娯楽のための古書だ。
で、その他の収穫。

三島由紀夫潮騒」(新潮社)初凾300円
萩原朔美監修「ビックリハウス驚愕大全」(NTT出版)500円
雑誌「映画評論」昭和47年10月号200円
森林太郎訳「ファウスト第一部」(冨山房)重版凾欠少ムレ200円
森林太郎訳「ファウスト第二部」(冨山房)重版凾欠200円
上から三つは一階の外にて買ったもの。「潮騒」なんて今更だが、この三島没後二十年の時の新装版では「潮騒」未所持だったため。こんなのもいちいち買っていたら場所ふさぎでどうしようもないのだが。それとビックリハウスのは、まあ600円だったら買わなかったかも。これと「ヘンタイよい子新聞」とでこれ系はもういいか。映画評論はいつもの調子で200円なら買う。で、二階の会場へ。まあここも、ザーッと見たけれども、結局拾ったのは一点のみで、この「ファウスト」揃い。おそらくこれ、凾ついていても揃いで6000円くらいじゃないのか(重版なら)。でも200円というのはねえ。これこそ場所ふさぎかもしれないが、やはりねえ、本文には飾り罫なんかも入ってるし、この訳本をもとにして帝劇で上山草人が確かファウストやったのだと思ったが、揃いで400円てのは安いよ。因みに第一部は大正5年3月25日5版、第二部は同年4月10日の6版。何だか、二階へ行くところの階段踊り場に、ピンク映画のポスター、しかもスピードポスターがズラリと出ていたが、買う人はいなかった模様。
で、所用で渋谷に出て、ついでに、はなまるうどんにて「うどん定期券」を使って腹ごなしした後に神保町へ移動。残念、永井荷風展最終日は間に合わなかった。かわほり堂へ立ち寄る。
石塚純一「金尾文淵堂をめぐる人びと」(新宿書房)2000円
これを購入。これもまあケチケチと古書で安く探していたもの。そういえば、東京堂に立ち寄ったら、こんなのが出ていた。サイン本入荷したら購入しよう。

Light & Shadow 光と影 新装版

Light & Shadow 光と影 新装版

そして夜帰宅してみると、扶桑書房の目録が。あー、夕方15時まで自宅にいて届いてなかったし、おそらくよいところはもうアレだろうなあ、と。