漁書日誌 3.0

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五反田遊古会展

注文品は、なかった。それよりも神保町の我楽多展目録に掲載されていた「色ガラスの街」3150円、やっぱり注文しておけばよかったか。復刻と書いておらずまさかとは思うが、そういうことやってくれそうな書店さんだったし、もしかしたら大穴があったのかもしれない。まあそれはそれとして、いろいろと自宅仕事などをしていたら、結局、神保町はまわれず仕舞い。しかも五反田到着も、いつものようにギリギリで、写真の南部古書会館は17時45分のもの。

まずは外を見る。
ゆっくり見たいが時間もないし、ホント、ザーッとみただけであったが、安かったら拾っている雑誌「映画評論」があったので、持っていない号を四冊拾う。やっぱりジューシンさんのゴシップが面白い。

「映画評論」(69.10)、(70.3)、(70.4)、(71.3)の各200円
で、そんなこんなで外で五分も費やしてしまった。急げ、と、ばかりに、会場へ。
注文品はない。ここでも急ぎ足だが、しかしここはどこぞのように、閉場五分前くらいになると出てけ出てケー!とうるさいこともなく、まことに好印象である。そして結局、こんなものを拾った。
菊池寛恩讐の彼方に 他三篇」(春陽堂ヴェストポケット傑作叢書)大正10年8月21日初版200円
山室軍平「社会廓清論」(中公文庫)300円
雑誌「写真新報」(1916.7)500円
でまあその後一服してから、会場で出会った方と一緒に駅の向こう側にあるブックオフにいってみる。文庫本二冊で500円セールをやっていた。でまあ何の気無しにチラリとみていって、四冊ほど拾う。

猪瀬直樹ミカドの肖像」(小学館文庫)
猪瀬直樹ピカレスク 太宰治伝」(文春文庫)
猪瀬直樹「こころの王国 菊池寛文藝春秋の誕生」(文春文庫)
海野十三海野十三敗戦日記」(中公文庫)これで合計1000円
まあねえ。猪瀬のは、実はここに掲げたのは未だに未読ということで。まー太宰とか今は興味ないけれど、こういう系は一応所蔵しておかないと、いつ何時必要になるかわからんし。というかこういうの本当はみんな読んでおかなくては(追記:この「ピカレスク」、あとで見たら、見返しに毛筆署名と落款があった)。そして帰宅後、パラパラと雑誌など見ていたら、まあこの記事のために購入したと思っていた「写真新報」、目次にある「芸術と写真」という論が、すっぽり抜けていた。落丁ではなく、結局投稿者が原稿書けなかったので、と注意書きがあった。ダア。そういえば会場に、澁澤龍彦「悪魔の中世」(桃源社)初版函帯8000円というのが列んでいたが、棚にずっと刺しっぱなしであった。むかしであれば、江古田の某古書店など、今回の十倍の価格は軽く付けていたろうに。諸行無常である。