漁書日誌 3.0

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寒い日のまど展

まど展初日。
開場18分くらい前に到着。既に先頭集団に入れないので、今更と喫煙所で一服する。しかし寒い。快晴であるがなにしろ強い冷風が体温を奪う。荷物を預け列んでいると、やはり開場10分前くらいに続々と客が来る。で、開場。まどの朝イチは久々であった。

島中雄三「浄瑠璃に現はれた女の情操」(実業之日本社大正9年3月10日再版凾欠2000円
平山蘆江「人間道場」(岡倉書房)昭和9年11月20日限定千部記番凾1200円
「大衆文芸」大正15年1月1日創刊号400円
浄瑠璃…」は竹久夢二装幀・口絵。「人間道場」は前々から安く欲しかったもの。岡倉書房の本は内容も造本も何となくシックな感じでよいものが多い印象。それから「大衆文芸」は創刊号。ここから大衆文学という呼称が出てきたわけである意味で大衆文学の原点みたいなもんか。

太宰治人間失格」(筑摩書房)昭和23年7月25日初版帯欠300円
曾野綾子「遠来の客たち」(筑摩書房)昭和30年3月20日初版カバ署名入300円
長沼直兄「英和会話辞彙」(三省堂出版)昭和20年12月15日200円
中野三敏「江戸文化評判記」(中公新書)200円
筋書「水谷八重子三回忌追善八月新派特別公演」100円
お次は戦後のもの。「英和会話辞彙」というのは、例えばlobster=ebiなどと書かれている。発行日からもわかる通り「日米会話手帖」の仲間みたいな文献。曾野綾子のは署名があったので買ったが、これが列んでいた店の棚は慎太郎だの北杜夫だのそれから曾野綾子などの戦後作家の単行本があれこれ300円でドサリとあった。新派筋書は、三島由紀夫鹿鳴館」があるため。
注文した正岡容「東京夜曲 影絵は踊る」初版凾付20000円はハズレ。そういえば先週の和洋会での上山草人「蛇酒」(阿蘭陀書房)18000円もハズレたのであった。いやしかし今日は風強く寒い日であった。
以下欲しい本。

ガルシア・ロルカと三島由紀夫: 二十世紀 二つの伝説

ガルシア・ロルカと三島由紀夫: 二十世紀 二つの伝説

漱石文学のモデルたち (中公文庫)

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入門 近代日本思想史 (ちくま学芸文庫)

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知の巨人: 評伝生田長江

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太陽と「仁丹」―一九一二年の自画像群・そしてアジアのなかの「仁丹」

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児玉誉士夫 巨魁の昭和史 (文春新書)

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ウンベルト・エーコ 小説の森散策 (岩波文庫)

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