漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

窓展からの秋風

即売展も久しぶりである。原稿用の資料などはポツポツ買っていたものの、古書展自体行けなかったり、行っても一冊も買わずだったりで、このブログに書くようなものはなかったのであった。そして久しぶりの窓展。なぜか地元が渋滞しており、バスが予定時間の20分後にくるといったアクシンデントがあって会場到着は9時55分ごろ。ゆっくり入場してあきつ書店の棚へ向かう。

最近はお金もないのでケチケチしており、今日買った一番高価な本は1100円。あとは全て千円以下である。それでもまあこれは資料で必要だしなあなどと自分に言い訳をしながら抱えていると、結構な量になってしまう。一旦帳場に取り置きしてもらってから、昼食に出てこれも久しぶりのキッチン南海でカツカレー。その後一服してから会場に戻る。リバースがチョロチョロとある。見逃していたところをじっくりと見る。予算を考えあれを戻し、これとあれを差し替えなどしてようようお会計。

佐々木信綱「歌之栞」(博文館)明治29年8月25日7版300円

丹羽瀧男「独学自在 日本速記法」(雙々舘)明治22年11月5日800円

普段なら買わない本。明治期の総革装というのと革の状態が良く安かったので。今後の原稿用。速記のは高かったが、若林玵蔵なんかのことを思い出しいってしまった。若林の伝記もあったけれどもそちらはパス。

森林黒猿「北清事変 日本の旗風 天津の巻」(田村書店明治35年11月20日3版袋200円

未知の本。従軍講談師による北清事変=義和団の乱の軍事講談。4巻でワンセットらしい。チラシや割引券なんかも挟まっていたが、これを買った理由は挟まっていた袋にある。写真右側が袋。これにちょっと興味深い印刷があって、これは原稿に使えると購入した次第。

ダンヌンツイオ(加藤朝鳥訳)「犠牲」(植竹書院)大正2年12月25日初版函900円

谷崎潤一郎「金と銀」(春陽堂大正7年10月19日再版函背欠1100円

植竹のダヌンチオのやつは函は初めて見た。菊版のクロス装。背は少し擦れているがピンピンの状態。植竹の書物だしということで購入。薔薇の意匠は函背にもあるが本体には無し。「死の勝利」なんかは薔薇小説と言われていたからそれでこの意匠なのか。「犠牲」は新潮社から後に出た縮刷本で読んだけれども、前に森田草平訳「快楽児」は買ったのに未読だったなあと。

横光利一「春は馬車に乗って」(改造社昭和2年1月12日初版函欠400円

松崎天民「裏面暗面実話」(平凡社:明治大正実話全集12)昭和4年10月10日函欠300円

内田魯庵「読書放浪」(書物展望社昭和8年4月3日普及版函欠400円

魯庵のは元は背革で布袋に入っている装幀のやつ。これは普及版。実話全集のは天民の著作。

野依秀市「風流夢譚の批判と国民への訴え」(芝園書房)昭和36年3月10日初版カバ200円

雑誌「現代」昭和29年12月号200円

野依のはまあ右派からの中央公論と風流夢譚批判の本。前からちょっと欲しいなと思っていたのだが安く手に入ってよかった。それから「現代」は三谷茉沙夫が編集発行人をしていた雑誌の第2号。当時才能ある10代作家とごく一時期話題になった作家で他号には三島由紀夫が旧稿をを寄せている。

木村毅「近代精神と文壇」(至文堂)初版函400円

紀田順一郎「内容見本にみる出版昭和史」(本の雑誌社)初版帯300円

木村のは村上浪六論が入っているので。紀田のは原稿用資料。

あんまり買いたくなかったのに、いってしまったなあと。いつか使えるかも、というのはもう理由にしてはいけないかもなあとも。本当にこのままではゴミ屋敷一直線である。