漁書日誌 3.0

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名古屋で古書を買う

土曜の深夜に高速バスで出発し、名古屋に行って来た。25日の日曜日に当地で開催された「谷崎潤一郎研究会」が今回を最後に終わるというので、普段は関東以外は腰が重いのだが今回はと参加したのである。でまあ日曜日にそれは終わって、日曜深夜の高速バスでとんぼ返りも出来たのだが、せっかく名古屋まで足を伸ばしたのだしということもあって、帰りは月曜夕方の便にして月曜昼間は古書店をまわることにしたのであった。名古屋は小学校低学年くらいの時に家族旅行で名古屋城に行ったくらいで、まあ初めてといってしまってもいい。

知人の名古屋出身の人に、名古屋はそこかしこに変なメニューの喫茶店があるわけではないことや、皆が皆みゃーみゃー言ってるわけではないと聞いていたが、普通に大都会である。名古屋と言えばCBCと古本屋くらいに思っていたのだが、他の名古屋の方に聞いてみるとイマジンスペース真理がなくなってしまい面白くなくなった由。それでも大学堂もあるしということで、月曜日、まずは鶴舞駅を降りて山星書店、大学堂書店に行く。



大学堂、むかし日本の古本屋経由で何度か古書を買ったことがあるくらいであるが、店内も広いし値付けも全体的に安めで良かった。思わず4冊購入。それが下記。

土方巽「病める舞姫」(白水社)初版凾1000円
東雅夫編「芥川龍之介妖怪文学館」(学研M文庫)カバ帯400円
大塚英介「右翼青年は何を考えるか」(エール出版社)初カバ400円
前田哲男自衛隊の歴史」(ちくま学芸文庫)カバ250円
「病める舞姫」は白水uブックス版を所持しているが、元版と中身が異なると聞いていたので元版も持っておきたかった。吉岡実のこの装幀造本もいい。
山星書店、大学堂書店のあとは、そのまま道をまっすぐ上前津まで、飯島書店、つたや書店は閉まっていたが、海星堂書店、三松堂などをまわる。
朝、JR名古屋駅ホームの立ち食いできしめんを食べてきたが、快晴だのに風が強くて寒いうえに買った本で荷物も重く、腹も減ったのでこれで名古屋古本屋めぐりはお開き。スガキヤでラーメン食べて、帰途に就いたのであった。
写真に一緒に写っている
宇野浩二「文芸夜話」(金星堂)大正11年6月15日初版凾欠500円
は、ネットオークションで落札したもの。今日届いた。