漁書日誌 3.0

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マッチとそれから

扶桑書房の目録速報が来たのは、月曜日だったか。あれこれと悩むが、ええいってしまえと注文、そしてすぐに届いた。注文は下記の二点。

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夏目漱石「それから」(春陽堂明治43年1月1日初版凾16000円

吉屋信子「屋根裏の二処女」(洛陽堂)大正9年1月25日初版凾欠5000円

けっこうな買い物である。金欠時に痛い出費なのだが、しかし「それから」初版凾付でこの値段ならいくべきかと。漱石の作品中「それから」は一番好きな作品で、他は外装欠や重版本で揃えてはいるけれども、これはいつか欲しいと思っていた。凾背の褪色や傷などもあるが、全然問題ではない。漱石の菊版本初版の凾付でこの価格というのは扶桑以外では無理だろうし。

それから吉屋信子のは、同名作は後に幾つか違う版本が出ているがこれが最初の版。実は既に所持しているのだが、状態が気になり注文。所持していたものもそうなのだが、これ元々製本があまりよろしくないようで、書物を開いた時の開きがちょっとおかしい。痛んでいるか。これも凾付はけっこうなお値段になってしまうのだよなあ。吉屋は、後版がいろいろある上に重版異装やらが錯綜していて、どうにもちゃんと把握できていない。「花物語」とか。

で、こないだ久々に地元の古本屋に顔を出したら、レジの所に市松模様の文庫があり、値段を聞いたら1冊200円でよいというのでまとめて買ってきた。

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樫原一朗「ニッポンの猟奇犯罪」(徳間書店)カバ200円

山本文庫、各200円

もちろん、堀辰雄とかのいいところはなかったが、参考のために購入。で、マッチも売っていたのだが、オマケにくれたのが以下のやつ。

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三茶書房のマッチ。未使用品。これ、デザインは武井武雄かしらん。