漁書日誌 3.0

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誤解わようかい五反田

誤解というのは他でもない。土曜日にある仕事のために書類を作成しなくてはならなかった。金曜の窓展は無理だな、仕事優先、と、考えていた。が、意外と早く仕事は進み。まあこれならば午前中ちょいと窓展覗くくらいならいいだろ、というふうに考えるようになっていた。そのためには、しかし今からでは眠れないなあ(寝ている時間がない)、と、そのまま徹夜でシャワーだけ浴びて出て来たのである。9時45分頃だっただろうか、会場到着しても人が少ない。あれれ今日は雨だから少なめなのか…とそう考えたとき初めて気がついた。今日は和洋会であって窓は来週であったことを。でもうわ間違えた帰るというわけにもいかず、既にあと7〜8分で開場するのである。
で、チャッと見たら即帰ろうと思っていたのだが、これといったものもなく、朝イチに来てなにもないのもなあとしつこく見てしまった。そういえば今日は五反田の初日であることも思い出し。明日は仕事で行けないので、ならまあついでに行ったレと神保町から三田線を乗り継いで五反田。

仮名垣魯文「高橋阿伝夜刃譚」初編下巻虫喰200円
ディルタイ「解釈学の成立」(みすず書房)カバ200円
現代風俗研究会編「アブない人体」(リブロポート)300円
ここまでが和洋会。「高橋阿伝」は、表紙の発色もきれいだがガツンと虫喰い。しかもあとから見てみると乱丁もあった。まあ参考程度なのでいいかと。
谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」(新潮文庫昭和16年10月25日7刷帯200円
トレイシー「カケモノ」(文藝春秋新社)昭和27年12月5日カバ帯200円
鹿野政直大正デモクラシーの底流」(NHKブックス)帯200円
「番外地情話」(網走観光倶楽部)昭和58年4月10日200円
鹿野のこの本は安く買おうと思っていたのでよかったが、特に他にこれといったものはなかった。「カケモノ」は独立後に雨後の竹の子のように出版された占領軍暴露もののような本。「番外地情話」は正体不明だが、網走刑務所にまつわるあれこれの話が書いてある。
上記、「高橋阿伝」の乱丁部分。

和本の製本ってどうなっているのであろう。人の手でやっていて、さすがに裏表間違えることがあるかしら。これ、袋とじの綴じが裏表逆になっているのである。