漁書日誌 3.0

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芝居と手ぬぐい

まずはここのところ入手した本。

尾高修也「谷崎潤一郎 没後五十年」(作品社)
浅岡隆裕「メディア表象の文化社会学」(ハーベスト社)カバ665円
尾高修也先生の新著はご恵送いただいたもの。感謝です。「青年期」「老年期」に続いて谷崎論第3弾である。それからもう一つは、マケプレで買ったもの。
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で、本日は本部会館で古書展もなく、豊島区第十中学校校庭で行われた飴屋法水作演出「ブルーシート」を見に行ってきた。

戯曲は岸田戯曲賞を受賞したもので、初演からもう4年くらい経っているのか。といってもワタクシは初見である。(元)高校生9名がキャストであり、おそらくかなり初演とは変わっているのであろう。初演や戯曲自体への自己言及などもあった。

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ところで、である。これは今日、古書仲間の一人から有難く頂戴したもの。感謝です。五反田で入手した由。これは嬉しい。何かといえば、芝の白金猿町(現・白金台)にあった料亭・般若苑の手ぬぐいである。

熨斗に書いてある有田てるゐとは有田八郎と結婚した畔上輝井のこと。何年のものなのだろうか、さすがにそれはわからないが、都知事選に敗れる前の頃のものか。後に三島由紀夫が「宴のあと」として小説化したものである。屋号の隣にデカデカと有田てるゐと書いてあるのが印象的である。いくらかシミが出ているが、おそらく未使用。戦後史のある一面を示す資料、といったら大げさに過ぎようか(笑)。

こちらは関連資料である怪文書、和田ゆたか「般若苑マダム物語」(太陽出版社)。般若苑は2005年に閉館されて今は跡形もない由。