漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

和洋会行けず

結局今日は和洋会古書展には間に合わず、扶桑書房に行ってあれこれと古書を見て、そのまま帰るのもあれだしと、田村のワゴンや小宮山、澤口、また古書モールを覗いたりしてちょろちょろと本を買う。



野口寧齋「少年詩話」(博文館)少年叢書2明治31年10月13日3版300円
ユルスナール(多田智満子訳)「ハドリアヌス帝の回想」(白水社)カバ300円
シューエル(高山宏訳)「オルフェウスの声」(白水社)カバ帯3800円
小口偉一他「教祖」(青木新書)昭和41年7月15日9刷帯300円
綱沢満昭「日本の農本主義」(紀伊國屋新書)昭和48年7月31日4刷帯200円
倉阪鬼一郎「活字狂想曲」(幻冬舎文庫)カバ300円
魚返善雄「漢文入門」(現代教養文庫)カバ200円
読売新聞大阪社会部「ドキュメント新聞記者」(角川文庫)カバ100円
笠原和夫「破滅の美学」(ちくま文庫)カバ460円
山本武利「新聞と民衆」(紀伊國屋新書)昭和48年9月30日帯ビニカバ200円
上笙一郎「満蒙開拓青少年義勇軍」(中公新書)ビニカバ帯200円
野口寧齋とユルスナールは田村の外ワゴンで買ったもの。寧齋のには、詩人とはなんぞや的な話題もあって、当時の芸術家イメージを知る手がかりになるやもしれないと買ってみたもの。先日の男三郎とのつながりもあるし。「オルフェウスの声」はネット古書店。定価は6000円もするので出版以来ケチケチと古書で探していたのである。この異貌の人文書シリーズ、よいのだが、いかんせん平均定価6千円ではどうにも話にならない。それだったら、はなから文庫フォーマットで出してくれよ、と。そうはいかないだろうけど。戦後の新興宗教7教団の教祖来歴を綴った「教祖」から「漢文入門」までは古書モールにて。「ドキュメント新聞記者」というのは、梅川昭美の事件をめぐる記者たちのドキュメント。これは澤口。最後の、紀伊國屋新書と中公新書は昨日地元古書店にて買ったもの。
こう見てみると、最近はとみに中公新書の絶版ものとか、とにかく新書づいているなあというところか。だいたい手頃な価格で、たまに中身が詰まった良書もままあるからである。
以下は、最近の新刊書。

憂国者たち

憂国者たち

三島由紀夫 悪の華へ

三島由紀夫 悪の華へ

佐藤春夫読本

佐藤春夫読本