漁書日誌 3.0

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告知:第5回扶桑書房一人展目録出来!

本日、扶桑書房事務所に赴き「第5回扶桑書房一人展」目録を落手。一人展ラストの今回は署名本特集。

巻頭にまず大きく出ているのが、朔太郎の「月に吠える」カバー付の河野慎吾宛献呈署名本と道造「萱草に寄す」堀口大学宛献呈署名本で、各1800000円。紅葉「金色夜叉」の献呈署名本などというのは初めて見たし、堀辰雄「美しい村」3部本とか、漱石、独歩、鏡花、藤村、谷崎、芥川、志賀などの署名本がズラリと出ているのは壮観。中でも、犀星「蒼白き巣窟」芥川宛、志賀「荒絹」有島武郎宛、横光「御身」川端宛、中也「ランボオ詩集」朔太郎宛、山中散生「超現実主義の交流」藤田宛、寺山「はだしの恋歌」「血と麦」重信宛など宛名がいい。

ほかにも、荷風「冬の蠅」自筆訂正識語署名、太宰「佳日」書き間違い訂正識語署名本、鏡花「草迷宮」、「神鑿」「柳筥」のカバー付、「黒百合」袋付等々。しかし「浅草紅団」初版凾45000円、乱歩書簡封筒付18000円、甲賀三郎書簡封筒付10000円なんてのは相場からすればお得な出物と思われる。