漁書日誌 3.0

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紙魚展、中央線古書展

紙魚展にいって、扶桑を見て、それから高円寺へ行って中央線古書展……という心づもりであったのだが、お彼岸ということで家人と墓参していたら時間が遅くなり、結局は注文品が当たって取りに行くとしていた中央線古書展のみということになった本日。会場には閉場20分前に到着。それでもザッと見て文庫本を購入。


「全宇宙誌」(工作舎)重版カバ付後見返欠2000円
田中優子「江戸の想像力」(ちくま学芸文庫)300円
萩尾望都「思い出を切りぬくとき」(河出文庫)300円
注文していたのは「全宇宙誌」である。2000円などという破格の値段であることには無論理由がある。後見返しが欠(どうも巻末の折り込み年表を見やすくするため?らしい)綺麗に切り取ってある。カバー付きだが、初版から初期の重版では透明プラスチックカバーがついていたらしい。これは重版で普通に紙のカバーがついている。それから目録に表記はなかったが、少々水ムレしたような感じ。しかしそれでも安い。本文部をたわめるようにすると小口に絵が浮かんできたり(しかも前からと後ろからでは浮き上がってくる絵柄が異なる!)毎頁ごとにこりに凝ったレイアウトがすごかったり、書物全体がある種のデザイン思想の塊のようなところが素晴らしい。アートディレクション杉浦康平。ようやく入手。会計の時抽選品の棚から出してきてもらったら、居合わせた他の古書店の人が「それ、その値段なの」と驚いていた。いやまあそうだよな。
稲垣直樹「フランス〈心霊科学〉考」(人文書院)カバ帯2625円
巌谷大四「懐かしき文士たち 戦後篇」(文春文庫)210円
松山巌「乱歩と東京」(ちくま学芸文庫)210円
「新宿プレイマップ」(71.2)840円
古書会館を後にして、せっかくここまで出たのだからと、荻窪のささまを覗く。上記四冊はささまで購入したもの。「新宿プレイマップ」はなかなか見ないものだが参考資料として購入。これ、500円くらいだったらうれしいのに。