漁書日誌 3.0

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ぐろりや会ほか

昨日は国会図書館の帰りに神保町に立ち寄ったが、今日は家でグズグズして国会図書館には間に合わず。現在地震の影響で17時閉館なので当日複写は16時〆切。しかも90年代の本や雑誌が利用できないものがあったりするが、書庫も地震であれこれ大変なのだろう。しかしそれも4月11日で通常運営になるという。
で、神保町に直行。17時半に会場に。ザーッと一回りして終了。結局一冊のみ購入。今回は、例えば目録に高橋睦郎「薔薇の木 にせの恋人たち」21000円とか出ていてこれはサスガに売れているだろうなあと思ったがやはり見かけなかった。

三島由紀夫仮面の告白」(河出書房)3版カバ2000円
仮面の告白」は初版から現在確認している4版まで全部の版を揃えているが(無論帯はない)、確かウチの3版はカバーがなかった筈と購入したわけだ、が、帰宅後確認するとカバーが無かったのは再版本だった。ちなみにすべて紙質の素材違いからか本冊の厚さが微妙に異なるのでこの本のカバーを再版に流用は出来ない。で、その他写っているのは昨日神保町で購入してものやネット古書店、ネットオークションなどで購入したもの。
佐藤忠男編著「シリーズ日本のドキュメンタリー1」(岩波書店)カバ帯DVD付1600円
ミュシャンブレッド「近代人の誕生」(筑摩書房)2800円
レジス・ドブレ著作選4「イメージの生と死」(NTT出版)カバ帯2800円
小林丈広「近代日本と公衆衛生」(雄山閣)1400円
土方巽の舞踏 肉体のシュルレアリスム身体のオントロジー」(慶應義塾大学出版会)帯CDーROM付2200円
福田真人結核という文化」(中公新書
ちなみに中公新書は定価で新品購入。本当はこの人の「結核の文化史」を読んでみたいのだが、まずは。しかしまあ、買いすぎ。そんな余裕はないのにですよ。「日本のドキュメンタリー」はもちろん付録のDVD目当て。九代目主演の映画「紅葉狩」とか「関東大震災の実況」とか戦前の貴重なフィルム断片が収録されているので前々から古書で探していたのである。ミュシャンブレッドとドブレのはちょっと必要であったのだが、土方のはこれが最安値かなあと手を出してしまったが、これも当時の土方の舞踏動画が付録。
それから今月発行の「新潮」5月号を東京堂にて購入。無論、目当ては西村賢太受賞後第一作でもなくもないが、勿論、付録CDである。谷崎潤一郎主演の「瘋癲老人日記」ラジオドラマ(昭和37年5月)。かなり練習したのだろうけれども意外とスラスラと、地の文と台詞と演技を使い分け、なかなかに迫力のある演技。これは解説冊子のついたカセットテープ版があり、前々から3000円以下で探していたのだが入手出来なかったもの、今回は採録シナリオもついてて素直に嬉しい。東京堂は今日も古書展の後に立ち寄ったが、ここで車谷長吉の新刊「人生の四苦八苦」(新書館)署名落款本が出ていたのでこれも購入してしまう。金欠である。

人生の四苦八苦

人生の四苦八苦

新潮 2011年 05月号 [雑誌]

新潮 2011年 05月号 [雑誌]

結核という文化―病の比較文化史 (中公新書)

結核という文化―病の比較文化史 (中公新書)


写真は、昨日の国会図書館前の桜。そろそろ満開。

ジェイ・ルービン『風俗壊乱 明治国家と文芸の検閲』(世織書房)というのがそろそろ出るらしい。定価5000円の由。