漁書日誌 3.0

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ぐろりや会展

ぐろりや会展@本部古書会館。注文品はない。しかしまあ、前回けっこうなお買い物をしたので今日は逃したくないなあと思っていた。直前まで国会図書館で調べモノをしていたのだが、普通の雑誌だのに何故か30分以上も出てこないのがあり、それを諦め駆けつけたのである。果たしてそのかいはあったのか。
でまあ結局、会場には終わり十分前くらいに到着してあれこれ見てまわるも全部は見切れず。

中央公論」明治45年2月号900円
中央公論」明治45年5月号900円
三島由紀夫「黒蜥蜴」(牧羊社)二版凾1200円
結局買ったものは以上。しかし「中央公論」はよかった。谷崎の「悪魔」初出をとうとう入手(実は初出は重要なのだ)。この位の価格で買えたら嬉しいものである。五月号の方はまあついでだが、小山内薫の「羽織」とか田村とし子「離魂」とかその辺読んでみたかったので。前に落丁および創作欄のみ切り取り本を拾ってダアとなったことがあったので今回はちゃんとチェックしての購入。「黒蜥蜴」はまあちょっとスレが酷い箇所もあるが、この位ならば。しかし午前中来ていたらもっとあったのかもしれない。でまあ、会場を18時過ぎに出てから脇の喫煙所で一服し、三茶からザーッと田村あたりまでながす。悠久堂の外台で、
ヘレン・マクロイ「幽霊の2/3」(創元推理文庫)300円
を買う。ミステリファンではないが、さすがに古書蒐集やってればこれが今までどんな古書価だったかくらいは知っている。で、前に、ようやっとあれの新訳が出るということを誰かから聞いていたので、おおこれかと拾った次第。そういえば、今週はいつだったか仕事帰りにブックオフに立ち寄って石原勝夫他「SFキイ・パーソン&キイ・ブック」(講談社現代新書)とかいうのを105円で買ってきたのだが、こういうのは一冊くらいあれば何かの時に役立つかもしれない。
それはそうと、東京堂を覗いて新刊書も購入した。

「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ)

「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ)

〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代 (講談社学術文庫)

〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代 (講談社学術文庫)

しかし後者、よくよく考えてみるとまさか前にNHKブックスの方で買って持っていないよなあ。
それと、本日こんどの青展目録が届いた。倉田啓明「地獄へ堕ちし人々」初版が出ている。価格は180000円。