漁書日誌 3.0

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梅雨入り古書

今週の頭に扶桑書房の目録が届いた。といっても、仕事から帰宅した深夜に手に取ったのだが、すぐ注文をファクスで入れるも、既に売り切れの葉書が来た。残念。
まあ、その後マケプレやらヤフオクやら、下北の幻游社で買ったものやら、今日地元のいつも覗く古書店に立ち寄って買った物やら。


戸井田道三「狂言」(平凡社)カバ500円
仲正昌樹「集中講義! 日本の現代思想」(NHKブックス)350円
関根黙庵編「絵入黄表紙名作集」(平安堂書店)大正11年2月初版凾500円
雑誌「新潮45」(86.5)100円
斎藤慶典「フッサール 起源への哲学」(講談社選書メチエ)899円
石川文康「カントはこう考えた」(ちくま学芸文庫)400円
宇佐見毅他編「村上春樹と一九九〇年代」(おうふう)献呈
加藤尚武編「哲学の歴史7」(中央公論新社)定価
上原善広「日本の路地を旅する」(文春文庫)定価
村上春樹と一九九〇年代」は本日落手。わざわざ献呈していただいたものである。感謝です。「哲学の歴史」は定価購入。ドイツ浪曼派関連。「日本の路地を旅する」は、解説西村賢太。上から二冊は地元古書店、続く二冊は幻游社。「新潮45」は、もちろん荷風の「ぬれずろ草紙」掲載だから買ったもの。実はとうに所持しているが安かったので。しかし「ぬれずろ草紙」は、ここで部分的紹介がされているけれども、その紹介をしている(先日亡くなられた)永井永光氏は、これより後一切これを公にはしないと書いている。ところで現在この「ぬれずろ草紙」はどうなったのか。そして、全文公開する日は来るのかしらん…。
しかしこの「絵入黄表紙名作集」というのは、凾、表紙、見返しが川瀬巴水による多色刷木版画装。川瀬巴水って書物の装幀していたのか、と、初めて知った(凾の絵の中に「巴水装幀」と記してある)。面白いのは、和本のようなデザインになっていることで、背中が一見背欠のように見えるかもしれないが、これは和本の背を模したデザイン。しかも本文は二色刷でけっこう凝っている。

日本の路地を旅する (文春文庫)

日本の路地を旅する (文春文庫)

村上春樹と一九九〇年代

村上春樹と一九九〇年代


以下、気になる新刊。

謎のトマ

謎のトマ

戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)

戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)