漁書日誌 3.0

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かわほり目録とか

今朝、かわほり堂古書目録5号が届いた。

相も変わらずかなりの良品がズラリと出ていて目を惹く。特にマイナーな、木版口絵付きの家庭小説系がいろいろと出ていて、こういうのもあるのか、などと勉強にもなる。
ここのところ購入した古書。

小田部胤久「芸術の条件」(東京大学出版会)2800円
飯村隆彦「芸術と非芸術の間」(三一書房)1680円
前者はBB氏に教えて貰った本。ホントは「芸術の逆説」の方を先に欲しかった。飯村のは、何故か二千円台後半からという値段設定が多く、今回くらいの値段ならなあというところ。


こないだ地元の古書店を覗いて拾ってきたもの。
井上章一「夢と魅惑の全体主義」(文春新書)500円
小松左京「ウインク」(角川文庫)150円
尾崎紅葉「縮刷 金色夜叉」(春陽堂大正8年9月5日34版凾欠少痛1000円
「新小説臨時号 文豪夏目漱石大正6年1月2日臨時発行200円
縮刷の「金色夜叉」のこれ、木版画が七枚も入っている。下に掲げたのは、井川洗涯による狭山元輔。挿絵は全部で八枚あり、その中のヒロイン鴫沢宮を描いたものだけが単色印刷で木版ではない。巻末に挿絵・装丁一覧が記載されているのでちょっと書いてみると、装幀・齋藤松洲、挿画:中沢弘光、池田蕉園、鰭崎英朋、鏑木清方、山中古洞、井川洗涯、橋口五葉、名取春仙・・・・ちょっと縮刷だのにこれは嬉しいような一本であった。