漁書日誌 3.0

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ネットで買う古書

やはりネットを介して古書を購入するという機会は、ここ五年くらいでグッと増えた。もちろん、ネット古書店(ネット上の古書検索)をはじめとして、これにはネットオークションというのもあるだろう。何よりも検索しやすいというのがある。これが画期的だ。実際に手にとって見られないというのは、確かにそうだが、それをいったら古書目録で買っていた時だってそうに違いない。そもそも目録の方で誤植をしていて、それで注文し、違うものが出てきたので、違いますといったら古書店主に逆ギレされたとか、目録に「少痛」とあり、出てきたものがほとんど痛みがあるかどうかわからないくらいのよいコンディションの時もあれば、どこが「少」だこの野郎と言いたくなるほど本自体が崩壊していたなんて時もあった。それに比べればというのである。しかし、何でこんな本がそんなにするかなあ、全く売れてないようだけどというような相場でズラリと出てしまう弊害をもたらすこともある(奇矯相場右習え説)。・・・本当はもっとズラズラ書こうかと思ったが、やめておこう。まあそんなことはどうでもよい。ここ数日でネット関係で購入した本。お勉強用と資料。

田中純「政治の美学」(東京大学出版会)2940円
李孝徳「表象空間の近代」(新曜社)1160円
鈴木貞美「日本人の生命観」(中公新書)定価購入
最後のは本日駅前の書店で購入。特に第四章「天賦人権論と進化論受容」および第五章「宇宙大生命—大正生命主義とその展開」のみ読みたくて、というもの。「政治の美学」は以前BB氏に教えてもらった本であるが、改めて立ち読みするとこれが興味深く、またちょっと最近必要もあって昨年末の出版なのにここ一週間ばかり猛烈にネット古書を探したもの。これは面白そうだ。

雑誌「風俗科学」(1953年12月)500円
さてこれは、ネットオークションで落札したもの。「風俗科学」は安ければ拾うようにしている。そういえば上記の「表象空間の近代」もネットオークションで落札したものだ。
さて本日は、中央線古書展と趣味展の目録が来ていた。明日は下町展と遊古会展。後者では数点注文したが、どうなっているか。また、来週の神保町さくらみちフェスティバル春の古本まつりも実は少し楽しみ。靖国通りにワゴンが出る。筑摩書房とか平凡社とかのワゴンも出るのだろうか。それだったら久々に午前中から行きたいものだ。
しかし当日は、近代文学館のイベント尾崎翠の新世紀もある。こちらも欠かせない。