漁書日誌 3.0

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ぐろりやゼロ

本日はぐろりや会。
本当は、ぐろりや会には行かずに、五反田へいく予定だった。そちらの注文品はあたってしまっていたし。しかし、ダラダラと家を出たら、とてもじゃないが五反田には間に合わなくなり、急遽予定変更して神保町の古書会館へ向かったというわけである。
で、ぐろりや会では注文品無し。ザーッと会場をみてまわる。………買うものがなにもない。今回目録に出ていた「書物が語る談奇人・酒井潔」(私家版)は売れたのであろうか、見かけなかった。ザーッとまわったら、最後になかなか良さそうな棚にいたり着いた。すからべ、の棚である。黒そうな本がごそっとあり、安い。おおーと思っていたら、後ろから「もうレジ締めまーす」というキツそうなおネエチャンの声。ピンポイント攻撃なのだろう。岡本綺堂の本を手に取りかけていたが、もういいよということで何も買わずに外に出る。
それから幾つか見て回り。東京堂にて、以下の文庫本を購入。

広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学 (岩波現代文庫)

広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学 (岩波現代文庫)

本当は、
佐野繁次郎装幀集成―西村コレクションを中心として

佐野繁次郎装幀集成―西村コレクションを中心として

でも買おうかなと思っていたのである。電車賃かけて会場で一冊も拾うものもなく、もうどうにも…という感じであったため。まあ神保町まで来て一冊も買わないというのは正に精神衛生上よくない。で、それとは別に、新刊書店で見ておかなければと思っていたものがある。
里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)

幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)

前者は、昨晩友人から教えて貰ったもの。里見トンの評伝、しかも小谷野敦著で出ている、と。この辺知らないので読んでおきたい感じ。それから後者は、以前同人誌のような形で出たものの豪華増補版だが、この定価はなかなか手が出しづらいなあと思っていた。しかし今日店頭で手にとって見てわかった。ずっしりとした上製本、しかも今時ビシッとした貼凾入りの重量感のある堂々たる書物なのである。確かにこれだったらあの定価も頷ける。
それからモールへ。

美術手帖」(70.11)特集:地下映画350円
諸岡寛司「赤坂ナイトクラブの光と影」(講談社)400円
前者は持っていたと思っていたのだが、先日ちょっと気になる記事があるので探してみたのだが、なく、買った次第。ドナルド・リチー氏による当時の地下映画紹介記事など。それから後者は、副題として「ニューラテンクォーター物語」とあるものなのだが、まあこういったの好きなので読み物用に。でも前に、ここの店長の回想本も買ったけれどなあ。ニューラテンクォーターはもういいから、ミカドの裏話ものが欲しい。でもまあ、こういうのはねえ、しゃべっちゃいけないことが書いてないとやっぱり面白くない。これも今更チラッとめくってみるとそれっぽくて、失敗したかも。