漁書日誌 3.0

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本日の古書

うっかり寝坊をして、神保町には行けず。
その代わり地元の古書店に顔を出す。

趣味展に行けなかった反動か、いまだ金欠統制令であるにもかかわらず相も変わらずの古書買い。
陸井三郎「ハリウッドとマッカーシズム」(教養文庫)カバ帯50円
宮永孝「海を渡った幕末の曲芸団」(中公新書)250円
小林弘忠「新聞報道と顔写真」(中公新書)250円
三上隆三「円の社会史」(中公新書)250円
小野俊太郎ピグマリオン・コンプレックス」(ありな書房)カ帯1200円
本当は「ハリウッドとマッカーシズム」は400円だったのだが、よく見ると中身に書き込みがあり、それをいうとご主人が気前よく100円でよいですよといってくれる。が、会計の時、合計2050円だったのだが二千円でよい、という。ありがたい。今日買っていこうと思っていた中公新書の「言論統制」は売れてしまっていた。無論昨年だったか出たばかりであるが、相変わらずケチである。それはそうと中公新書、「廃娼運動」は見かけないなあ。

そういえば、の先週の話。神保町の某所にある映画関係が充実したある新しい古書店。そこに、アンドレ・バザンの「映画とは何か」(美術出版社)が四冊揃って列んでいた。手にとってみると、どうも揃いの価格ではないようで、それぞれ1100円、1300円などという値段がつけられていた。これは安いと、前々から目を付けていたのである。しかし一巻目だけは凾欠で、しかも値段が付いていない。一冊くらい凾がなくたって、なんといっても「映画とは何か」四冊で五千円もしないんだぞ、ということで、お金を持ってきていたのだ。で、お店の人に、この一巻だけが値札ついてないんですが、と、問うてみた。するとどうだろう、三万円弱の値段を提示された。えっじゃあこれは、と、他のについてる値札を示すと、「あら、取り忘れてたわ」、ということでダアとなった。某早稲田の古書店の札。古書展で2〜4巻を入手してきたのであろう。というか、そもそもその古書店の名前が入っている値札に何故気が付かなかったのか。教訓、欲に目がくらむと注意力散漫になる。