漁書日誌 3.0

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今更ダーガー

渋谷のライズXにて、「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」(監督ジェシカ・ユー、2004)を観る。

アンコールということで、八日まで。うっかり忘れていて、今回のアンコールも見逃すところであった。といっても、今更感が強いが。一寸前までどこかでアール・ブリュット展やっていたと思うが、あれも逃してしまった。
ダーガーの残したイラストには、少女がよく出てくる。自作小説の主人公たるヴィヴィアンガールズの挿絵であるから当然だが、そして子どもの虐待から救う話だからまた少年少女が沢山出てくるのは当たり前だが、全裸でもよく出てくる。そして少女にはペニスがついている。映画の説明では、ダーガーは少女と少年の身体の違いを知らなかったからこうなっているということであった。決してアンドロギュヌス的イメージからというわけではないようだ。
21世紀の今日、もし第二のダーガーのような人が出てきて、死後部屋から少年少女の裸のイラストと膨大な小説草稿が発見されても、おそらく妄想癖の強い変態性欲者と誤解されて処理されるのだろう。