漁書日誌 3.0

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趣味展

趣味展初日。仕事があり朝イチには行けず、なおかつ昼過ぎに20分ほど見るしか余裕がなく。それでもザッとみて幾つか買う。

岩野泡鳴「悪魔主義の思想と文芸」(天弦堂)大正4年2月7日初版カバ欠背欠1000円
坂ノ上言夫「古典感覚」(朝日書房)昭和8年10月20日初版凾美2000円
新進傑作小説全集「池谷信三郎集」(平凡社昭和4年11月18日初版カバ凾美500円
古井由吉「招魂としての表現」(福武文庫)カバ200円
安藤優一郎「幕臣たちの明治維新」(講談社現代新書)カバ帯200円
本当は相場からしてこれは安いというもの他にも多かったが(「祇園歌集」初版凾背欠3000円とか)、そんなことをいっていつも金欠地獄になるので、結局はあれこれ棚に戻し上記の本となった。泡鳴のこれも嬉しいし(背欠だが背欠でこの値段というのが上等)、なにより「古典感覚」は元パラ付の極美本である。ご存じのように「肉系譜」という本が発禁になりすぐに中身を差し替えて改めて出たのがこの本。
それから本日土曜日、地元の古本屋を見て買ったもの。

矢野恒太「芸者論」(博文館)明治45年6月1日初版カバ欠800円
筑摩書房編集部編「明治への視点」(筑摩選書)カバ帯1000円
坂野潤治他「明治維新」(講談社現代新書)250円
新田義弘「哲学の歴史」(講談社現代新書)250円
古東哲明「ハイデガー存在神秘の哲学」(講談社現代新書)250円
「明治への視点」は、明治文学全集の月報の文章を抄録したもの。安く探していた。「芸者論」はそれこそよく見かけるが、ケチケチしており千円以下じゃないと買わないと思っていたのだがさすがに千円以下では見ない。今回のが元版初版かしら。後で増補新版が出て、どうもその時には増補分を冊子にして元版に挟んだという話も聞いたことがあるけれど、実際はどうなのだろう。
さて、明日は地下の古書展にて薔薇十字社トークショーに赴く。