漁書日誌 3.0

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雪の日の古書

ポツポツ暖かな日もあるなというこのタイミングで、夜半から雪。8糎くらい積もったか。そんな日の、ここしばらくの古書。

三谷茉沙夫恋の時間割」(ひまわり社)昭和33年8月10日発行初版カバ帯2350円
ドナルド・リッチ「この焦土」(新潮社)初版1000円
「増補 漱石警句集」(伊香保書院)大正8年3月24日4版凾300円
福田真人結核の文化史」(名古屋大学出版会)カバ帯510円
アガンベン「事物のしるし」(筑摩書房)カバ帯1575円
恋の時間割」は三島と慎太郎の序文入り。当時、「十代作家作品集」とか、同人誌「現代」なんかやっていた三谷茉沙夫。「現代」も当初はFANFANという誌名にしようとしていたらしいが結局やめた(だから初期の号の奥付にはFANFANの会編集と記載されている)三谷の個人発行雑誌。創刊号には進藤純孝の志賀直哉論などが出ている。ドナルド・リッチとはドナルド・リチーのこと。翻訳されている唯一の小説か。元々GIだしどういう視点から日本を描いているか興味がある。この人の著作では、でもやはり「日本日記1947〜2004」を早く翻訳してもらいたいものだ。「漱石警句集」は角背上製クロス装で蓋付機械凾。高山辰三編で、孤蝶と安成貞夫が序を寄せている。四版で版を新たにしたそうだ。