漁書日誌 3.0

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目録届く。

金欠で喘ぐ日々を過ごしながらも、本日、扶桑書房一人展の目録届く。一緒に五反田展の目録、兵庫県立美術館より山本六三展の案内も。

巻頭は「海戦の余波」袋付極美と「海の人形」凾付で、児童文学小特集のてい。いつもの鏡花極美シリーズやら今回もスゴイが、雑誌「新小説」が創刊号から終刊号まで291冊(抜けもあるが)がそれぞれ一冊ずつ出ているとかも圧巻だ。署名本も数多く、「孟夏飛霜」献呈識語入、乱歩宛「軍用鼠」、太宰の「御姉上様 愚弟」署名本、「墨東綺譚」の鏑木清方木村荘八署名本など珍しい。また、夏目筆子結婚披露宴招待状やら、三村清三郎(=竹清)旧蔵魯庵宛書簡どっさり、とか、谷崎の一高時代の「校友会雑誌」少雨荘旧蔵三冊セット、とか、ただただ凄いなあ、と。個人的には明治45年の「閨秀小説十二篇」(博文館)のカバーの写真などみられてよかったと思う。そういう意味では資料としてこの目録は一人展が終わった後も使える要保存の目録である。
三島由紀夫は、目玉的なものは一冊だけだが、それが「獣の戯れ」総革本。1200000円。この本の詳細は、「署名本は語る」や雑誌「初版本」創刊号掲載記事を参照して頂きたい。

金欠ながらも、一週間位前に新刊書店で雑誌「大衆文化」創刊号を500円で購入。立教の乱歩のところの雑誌。創刊準備号は大分前にここで書いたが、先日の乱歩展で2号を購入し、おお忘れないうちにと購入した次第。創刊準備号も2号も乱歩の肉筆原稿がカラー写真で出て復刻掲載されていたのだが、この創刊号にはないのがチト残念。

12.12追記。
杉並古書展、一点だけ注文していたがハズレ。由良君好「風狂虎の巻」(青土社)2000円。取りに行くだけでこのくらいの金がかかるし金欠の今は仕方がない。