漁書日誌 3.0

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五反田+田園

五反田遊古展初日。
行きがけに今日届いていた松屋浅草の目録を読みつつ、会場にはいつもより早く到着。といっても、今日はこの後の予定があり三十分も会場を見ていられない。注文品もなく、ホントにザーッと見るのみ。

平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(みすず書房)カバ帯400円
コリン・ウィルスン「SFと神秘主義」(サンリオSF文庫)初カバ315円
アニタ・ルース「殿方は金髪がお好き」(奢霸都館)カバ500円
「ホフマンと乱歩」は外台にて。後者二冊は二階の会場で。二階の会場も二十分くらいしかいられず。もうちょっとじっくり見ていたら、今日はなにかあったかもしれないなあという感じであった。中公文庫ズラリなんて棚もあったし。次の二冊も二階にて。

「新選 里見トン集」(改造社昭和4年8月5日発行200円
島崎藤村「破戒」(自費出版:緑蔭叢書1)明治39年7月8日4版(初版は同年3月20日)背及び裏表紙改装、本文二枚欠200円
黄色い表紙のはいつもの改造社・新選名作集の一冊。これの小山内と池谷信三郎が欲しいのだけどあんまり見ない。それと「破戒」は、改装だけれどもまあ、腐っても鯛というところか。資料用。清方の挿絵なんかはそのままあるが、本文頁で欠のところがある。これ、妙に改装などせずに欠のままだったら、復刻本使って補修するのに。そういえば一階には、背欠の胡蝶本「新一幕物」が200円であった。

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その後、五反田から下北沢へ急ぐ。
本日は流山児☆事務所公演「田園に死す」(寺山修司作、天野天街構成演出)をみにいったのである。かなり大入りであった。当日券で入ったものだから、前の方の座布団席で、上演時間二時間はお尻が痛くて仕方がない。場面場面の切り替えなどの演出が独特のテンポとリズムがあって面白く見たが、終わりの方はお尻が痛いのもあり、クドくなり。スズナリに芝居をみにきたのもかなり久々である。

貰ったチラシを見ていたら、池の下で「盲人書簡」やるし、コクーンでは「血は立ったまま眠っている」やるし、ほかにもどこかで「伯爵令嬢小鷹狩鞠子の七つの犯罪」やるみたいで、昨今寺山ものは流行っているのだろうか。年明けすぐにトラムでやる飴屋演出のダンスも期待している。しかし財布もしんどいし、これ全部行くのはまず無理だなあ。とかいいながら、明日はロマンチカのソロ公演を観にラフォーレミュージアムへ行く予定。

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以前エントリした資生堂CMのDVDを購入した。

資生堂のCM vol.2 1978-1999 [DVD]

資生堂のCM vol.2 1978-1999 [DVD]

vol.2だけだが。ユーチューブの小さい画面ではなく家のTVでクッキリした映像で見たい、というような、はなからのお目当があったからである。そのお目当てだったパーキージーンのドーベルマンが印象的なCM(1982)は入っていたのだけれども、山口小夜子がルイズ・ブルックスのようないでたち(というかルルそのまま)で暗闇を覗くバージョンの資生堂リバイタルのCM(1985?)は入ってなかった。残念。その代わり、資生堂フェアネス コスモ アイカラー(1985)のCMが異様に懐かしかった。パッとホームを通過するメトロにお月様がのっているというものだが、今思えば完全にこれは足穂ネタといえる。小学生の時はただ印象的だなあと思っただけだったが。