漁書日誌 3.0

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とりあたま

昨日、最寄りの繁華街に出た折に、いつも立ち寄る古書店を覗いて買ってきた、新書、文庫など。

佐藤卓己言論統制」(中公新書)350円
中山茂「帝国大学の誕生」(中公新書)250円
鈴木博之「日本の〈地霊〉」(講談社現代新書)250円
亀井俊介「新版 ナショナリズムの文学」(講談社学術文庫)350円
別冊太陽「見世物はおもしろい」(平凡社)1000円
散財であるが仕方ない。別冊太陽のこれは、前々から欲しかったし。見世物の写真やらチラシやら、こういう図版の入ったそれこそ橋爪信也系とでもいう本はあるが、やはりこれはグラフ的というか図版が大きくカラーというのがよいので。「言論統制」は欲しかったが、前にここに来たときは目を付けていたのが売れてしまっていたので待っていたのである。「日本の〈地霊〉」は、今度ちくま学芸文庫でも東京版が出たが、こちらの新書版だと神戸と谷崎といった章もあり。それでもやはり二千円は超えたくなかったなあ。新刊で買うよりは全然アレだが。
それで、なんやかやでこないだ届いた扶桑書房目録から昨夜になって注文し、今日届いたのがこれ。しかし届くのが早い。

高浜虚子「鶏頭」(春陽堂明治41年1月10日再版、カバ欠2500円
虚子といっても短編小説集だし、これは安く欲しかった。あとまあ漱石の序文も読み応えのある有名なものであるし。扉、口絵は石井柏亭(と、思う)。「柏」のサインがあるし、おそらく装幀もそうだろう。昨夜「スペンサーと日本近代」を読了したのだが、ハーバート・スペンサーって岩波文庫あたりに一冊あってもよさそうだが、ないのね。「ダーウィニズム論集」に一篇論文がある他は、あとは中公の「世界の名著」の誰かとの合冊で読むしかないのか。