実は昨日の大物買いの前に、ズラズラとネット古書店やらネットオークションで落札した本などが届いていた。正直、期待しつつもハズレるだろうなあというところもあったので、当たったらヤバイかも、しかしまあねえ……と、購入してしまっていたのである。まあ、正月の無聊を慰めるには古書が一番ではあるけれども。
ということで、まずはこれ。
三島由紀夫「自筆原稿完全復元版 蘭陵王」(講談社)限定1000部夫婦凾、段ボール外凾5250円
段ボールの外凾に、汚れとか痛みがあったのでこの値段だが、そんなのは全然かまわない。これはよく見かけるもので、神保町で、まあ大体12000から15000円くらいだろうか。だから、どれだけ安く入手出来るかというのが課題で、ケチケチしながら安いのを探していたのである。外凾無しで相場の半額くらいだと思う。現在不急不要ではあったけれども安いしねえ。「蘭陵王」は短篇で新潮文庫に入ってるが、まあこれは筆跡とか斧鑿の跡とかじっくり見るような感じのもので、まあ取り敢えず持っておかなければ、というものだ。いろんな意味でタイミングが悪い。確か、同じような原稿復刻版は、他に川端の「眠れる美女」があった筈で、こちらはもっと安い値段でたまにみかける。まあ精巧な複製原稿十五枚が台紙に貼付されて入っているというもので、解説冊子付き。デカイので置き場所に苦慮する。
それからお次がこれ。
- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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もちろん帯も着いた新品同様のもの。新刊が出たら早速古書で探すというこのケチさはワタクシにとっては基本である。これはいつか買って読みたいなと思っていたので、まあよかったが、別に今でなくてもよいものではある。
先日買った牧野武夫「雲か山か——出版うらばなし」(中公文庫)を面白く読んでいる。