漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

平成24年度師走展目録など

本日扶桑書房に赴いたところ今度の師走展目録をいただきました。

■扶桑書房+かわほり堂「師走展」■
平成24年12月23日(日)12〜17時於東京古書会館

一人展も終わってしまって今年はどういう展開になるのかと思っていましたが、今年の目録も充実。まあ貧窮問答歌なワタクシはリアル注文からちょっと遠いですが、珍らかな外装などのカラー写真にあふれていて目の保養。

鏡花「湯島詣」の初版袋付、「照葉狂言」初版カバー付、「通夜物語」初版カバー付の尾崎紅葉署名入り等々が巻頭を飾り、頁を紐解くとなかなかすごそうなものがあれこれ。

永井荷風訳「女優ナナ」(新声社)の初版カバーは初めて見た。本やなんかでよく見かけるのは再版のパラフィンカバーだけれども、初版はパラフィンではないこういうカバーだったのね、とか。それから小沼丹初期著作の署名本なんかも人気高そうだ。雑誌「伽羅文庫」揃いとか。

目録後半部はかわほり堂。これが鏡花「昭和新集」の異装凾。ほかにも谷崎潤一郎「恐怖時代」初版異装セット、「ウインダミーヤ夫人の扇」異装凾セットなど資料として見るのも面白い。鏡花、荷風、谷崎等々こちらも目を惹く。




****************************

そんなこんなで、本日、田村の外台やらモールやらで買ったもの。

真鍋呉夫「赤い空」(書肆パトリア昭和32年2月8日初版カバ少痛墨筆献呈識語署名入1700円
田島正樹哲学史のよみ方」(ちくま新書)300円
ベルマン=ノエル「精神分析と文学」(文庫クセジュ)400円
真鍋呉夫は「飛ぶ男」というの持ってるくらいか。見返しいっぱいに識語がズラッと書いてあった。たぶん後年の署名。
以下はちょっと欲しい新刊。

ヒトラーの秘密図書館 (文春文庫)

ヒトラーの秘密図書館 (文春文庫)