ということで、「足穂拾遺物語」(青土社)刊行。
新足穂彗星です。

- 作者: 稲垣足穂
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 単行本
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表紙もよい感じです。本体表紙は玉虫色系の薄水色。花切れの金がこれでどぎつくなくマッチしています。
そして初出のカラー図版などもあって盛りだくさんに中身が詰まっている本。
定価4800円もこれならば十二分に元が取れるでしょう。
それにこの膨大な解題がよいですねえ。解題でありつつもしっかり一つのタルホ論になっており読み応えアリ。
表紙下部にある宣伝コピーがまた、マニアックな限定版のCDのような感じ。いわく、
稲垣足穂研究ニューウェイヴの総力を結集した、
ヴェリー・ベスト&レア・トラックスが、これだ!!!
で、本日は駒場の近代文学館へ調べものに。

相変わらずすいていてよい。今時、館内ロビーにどでかい灰皿があるのもよい。
しかも(まさか応対してくれた人がここを見ている筈もなかろうが)面倒なリクエストをとても親切に対応していただき感謝。
お陰で、谷崎の大正期の単行本で、面白いことがひとつわかりました。やはり重版異装の世界は奥が深い。
で、ロビーで一服していたら、あるポスター掲示を発見。
富山に「隠し文学館 花ざかりの森」という文学館があり(!)、そこで三島のユッキーの展覧会をやるという。「よみがえる三島由紀夫、展」。ウムム、「隠し文学館」とは何か、そしてこの展覧会も聞いたことないぞ、とパチリ。

タイトル、最後に「、」をつけるのはどういう意味なのか。「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」みたいなノリか。
と、思ったら、たまたま今日ある方に記事の提供を受けた。朝日の富山版の先月28日付と北日本新聞の27日付に記事が出ていた。三島ファンが自宅を改造してひらいた個人文学館だそう。
帰りに、駅前の河野書店に立ち寄る。
前々からちょっと読んでみたく、しかしながら定価高いので買う気はおこらなかったルース・ハリスの「殺人と狂気——世紀末の医学・法・社会」(みすず書房)を500円で発見、購入。発売当初、すぐに学校の図書館にリクエストして借り出したけど、奥付見ると、もうあれから11年とは。
外見はピカピカの新本同様。中身にチラッとだけ書き込みがあるというだけでこの値段は安いでしょう。でもねえ、ロンブローゾの名前は出てくるのだけれど、章の名前を「変質」とかつけておきながら、マックス・ノルダウの名前が一切出てこないと云うのも何か妙な感じもする。