漁書日誌 3.0

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押し流される11月

ということで、五反田遊古会古書展の2日目。昨日はゼミ関係の仕事だったり夜は三島のパフォーマンス見に行ったりで古書展には行けず。

閉場1時間くらい前に会場到着。まずは1階のガレージから見ていく。まず初っ端にアルスの「白秋全集」の端本がゾロゾロあった。そこから函入りの綺麗めなやつ、そうだ詩人の小説はということで小説の巻を手に持つ。前に特装を買ったので参考用に普及版もということで。普及版もビロード装でいい感じ。200円。角川文庫の乱歩や横溝などもズラッとあったけれども今更手にも取らず。そういえば「アートシアター」も200円でけっこうあったけれども荷物にしたくなくてスルー。ということでガレージでは1冊のみ。買った時に「これ今回初めて売れましたよ、売れないのかな」と話しかけられた。いや装幀いいしいい本だと思うのだけれど。こんなのそこらに転がっていると思っていると、そのうち全く見かけなくなるぞと。

で2階へ。ざーっと見ていく。じっくり見ていたらけっこう面白そうではあったのだが、次があったのでサッと。で、買ったのは2点。

「白秋全集14」(アルス)昭和7年6月10日函200円

チャック・ヤング「ブロンディ」第1集(朝日新聞社)昭和24年4月10日3版200円

高橋啓介「江川・山本・野田の限定本」(湯川書房)昭和57年6月10日限定函決1000円

「ブロンディ」は終戦後出版資料として。どうも乱丁が一部あるらしくこの値段。他の巻もあったがそられは500円だったので買わず。「江川・山本・野田の限定本」、1000円ならいいやと。まあレファレンス本としてあればいいので。

最近はちょびちょびネットで古本を買ったり、三島関係の本などを新刊書店で買ったりなどして散財が続いている。来週は趣味展だというのに。

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フィリップ・グラスMISHIMAオーケストラとバレエの饗宴」@東京オペラシティコンサートホール、11月14日。これに行ってきた。あらかじめチケットは買っていたが、ご招待いただきたいへんよい席で鑑賞できた。まず第1部がフィリップ・グラスの曲を弦楽器と電子ピアノ?で。第2部がピアノとオーケストラで映画MISHIMAのサントラが演奏され、それに合わせるように前面に大きく設置されたスクリーン上に横尾忠則の三島モチーフの絵画(ほとんどが油絵だが、60年代のイラストなども)が凝った編集で流される。で、そこに男女のバレエダンサーが出てくるという趣向。