最近は、古書展自体にあまり行けていない。むしろ、ヤフオク、メルカリ、マケプレなどで買ってしまっている。とりわけ最近の学術書などはやっぱりメルカリなどで狙う方が効率が良い。4月からまた新しく仕事も始まりバタバタとしているというのもあるが、交通費かけて不急不要の場所をとる本を経済的に余裕もないのに買っても仕方がないだろうというようなところもある。とはいえ、やはり古書展出ないとまず見つけることのできないような資料もあり、実際に手に取りながら古書漁りをすること自体が楽しいということもあり、やはり古書展に行かなくなるということはないのだろうなあと。
まずは先週のぐろりや会古書展での買い物と、日本の古本屋で注文したもの。
「別冊文藝春秋」(昭和28年2月)500円
新派筋書(昭和10年9月)1500円
ぐろりや会で買ったのは別冊文春。これは「文壇の怖るべき子供」という三島由紀夫のグラビア特集があるため。やっぱりコピーより実物のがいい。ただ500円はちょっと高いなという印象もある。そして筋書は、川口松太郎が脚色した「春琴抄」の時の。将来拙著を増補するときには使えるか笑。
小川未明「惑星」(春陽堂)明治42年2月12日初版8000円
「コレクション・サフィールⅠ」(プレス・ビブリオマーヌ)函20冊揃4510円
「惑星」はずっと欲しかった本だが2万円前後するイメージで、安く出たらそのうちという感じだったのだが、まあ今回より下ということはないだろうと、扶桑目録に出たので注文。この表紙のデザインも好きである。そして「サフィール」の第1期20冊。以前、もう20年くらい前に1期2期の揃い函付きを買ったことがあったが結構なお値段で、お目当ての三島由紀夫の「レスボスの果実」のみ取り除いて売却したことがあった。1期は三島や澁澤も入っているし、土門拳撮影の荷風の生写真貼付のもあったりするんで、以前は人気があったと思う。1965年4〜8月にかけて刊行されたもので、送付の封筒や案内も挟まっていた。プレスの本もそうだが、30年前には高嶺の花であった本が手に入りやすくなったのは歓迎だが多少複雑な感じでもある。
以下は最近入手した新刊書
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著者からご恵送いただきました。感謝です。