漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

連休終わって古書と映画と

5月15日の日曜日、今日は国立映画アーカイブ(元のフィルムセンター)で上映の映画を見に行ってきた。

武智鉄二の「幻日」(1966)である。夏目漱石夢十夜」を原作として自由に脚色したものだが、武智テイスト爆発な作品。冗長なシーン多く、眠気を誘う。未公開作品だそうだが、数年前に関西で上映があった由。東京では初の上映か。もちろん、イメージフォーラムで前にやった武智鉄二映画祭でもやってないし DVDにもなっていない。タイトルのところに映倫マークが入っていたので、公開予定が流れてオクラになったのであろう。「夢十夜」にも船は出てくるけれども、この映画ではヨットが出てきた。確か「白日夢2」でも出てきたが、武智はヨット好きなのかしら。

さて、古書である。先日の扶桑書房目録速報で注文した本である。

松井須磨子「牡丹刷毛」(新潮社)大正3年7月10日初版裸本9800円

東郷青児「恋愛株式会社」(白水社昭和6年5月5日初版函背焼3000円

「牡丹刷毛」はもう10年以上の探求書。いや、3万とか出せば普通に売っているのだが、どうにか安く欲しかった。後版の夢二装のもいいけれど。重版裸本5000円くらいでないかなあと思っていたが、今回注文してしまった。それから東郷青児のは、これも前々から安く欲しかった本。前から揃えたかったモダンな装幀本、同じ時期の白水社から出た「ドルヂェル伯の舞踏会」と「恐るべき子供たち」とこの本がこれでようやく書架に並んだ。東郷青児著となっているが、巻頭にモーリス・デコブラによるという但し書きがある。装幀は東郷青児

その後に来た趣味店目録でも、ちょっと必要な本やら欲しい本があって、出費を考えると頭が痛い。