漁書日誌 3.0

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32年ぶりの寒さ

週末は体調を崩していた。しかも寒いし雨は降るしで気分も上がらない。しかもこの週末は、なんでも5日続きで最高気温10度に満たないのだという。3月でこれは32年ぶりだと天気番組で報じていた。
で、ここのところ入手した古書、本について。

池田秋旻「新家庭」(読売新聞社明治38年11月20日8版500円
関山和夫「話芸の系譜」(創元社)帯ビニカバ200円
秋旻(しゅうびん)池田常太郎は、読売新聞の記者か? ちょっと不明だが、「天才の発揮」「日本俳諧史」等々の著作のある人。序文的な文章によれば、もともと「女子の王国」として出版したがタイトルからでは何が何だか分かりづらいので改題再版した由。中身はと言えば、社会改良論的見地から見た女権の拡張にあるそうだが、そのためには女子の王国たる家庭を改良すべきというような啓蒙的書物。親戚づきあいはどうしろとか、舅に対してはどう、趣味はこれこれ、料理は、掃除は、いかに家庭内の仕事を我慢してやるか云々とあり。初版は明治36年6月17日。当時の言説の一つとして。ネットオークションにて入手。それから「話芸の系譜」はちょっとお勉強用に。
それと一緒に写っているのは、岡山典弘氏の新著「三島由紀夫の源流」(新典社)。岡山氏よりご恵送いただいたもの。感謝です。全8章のうち2章が書き下ろしの論考を集めたもので、例えば三島由紀夫のもう一つのルーツである橋家を追ったものなど前著とは趣を変えた本になっています。

三島由紀夫の源流 (新典社選書 78)

三島由紀夫の源流 (新典社選書 78)