漁書日誌 3.0

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日曜日の新宿展

いろいろと月末〆切の仕事に押しつぶされそうなところで、徹夜明けでそのまま古書会館に行ってしまって、さっと引き取って帰宅し寝ようと、日曜日の昼過ぎに古書会館へ向かう。金曜土曜とぐろりや会が開催されていたのだが、そちらには間に合わず。まあ新宿展もあることだし緊縮財政だとケチケチしながら金曜土曜はやり過ごしての日曜であった。
空は晴れ渡っているのだが、しかし北風か冷たい。新宿展、今回は3点の注文品があった。電話確認してみると、2点はハズレ。注文する時は、これはお得だとかなんとか、つい注文してしまうのであるが、しかし金欠時の今となってはハズレてくれて全然構わないというよりもむしろ少しホッとしたような気すら起きたのには、我ながら現金だと思ったことであった。

打林俊「絵画に焦がれた写真」(森話社)カバ帯2000円
酒井紀幸他編著「美/学」(大学教育出版)カバ500円
小笠原恭子「出雲のおくに」(中公新書)100円
山本容郎「作家の生態学」(文春文庫)カバ帯150円
文学座「夜の向日葵」パンフレット200円
歌舞伎座「三月大歌舞伎」筋書200円
注文したのは「絵画に焦がれた写真」、シャタック「祝宴の時代—ベル・エポックとアヴァンギャルドの登場」(白水社)2000円、それと市川崑「成城町271番地」(白樺書房)1500円。「成城町」はカバーがなければいらないとしたが、果たしてあったのかどうか。それはともかく、まあ何とか買うものがあってよかった。何か義務でも果たしたようにぐったりしながら、そそくさと古書会館を後にしたのであった。
演劇パンフは三島のやつで、歌舞伎は山田美妙を脚色した「胡蝶」を久保万がやった時に、共同演出として三島の名が入っているもの。キアラの会とかもあったし、うまい具合に連れてってもらったなという気もする。「絵画に焦がれた写真」は、いわゆるピクトリアリズムの「芸術写真」を論じたもので、今までこの方面は飯沢の「芸術写真とその時代」しかなかったから、ちょいと読むのを楽しみにしている。小笠原恭子の本は、最初の高い奴は無理だがほかはこれで揃ったか。
欲しい新刊本。

獄中手記 (中公文庫)

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交差する歌舞伎と新劇 (近代日本演劇の記憶と文化 4)

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指紋と近代――移動する身体の管理と統治の技法

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