漁書日誌 3.0

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城南展!

本日は城南古書展初日。目録にはアレレこれがこの価格なのかというような出物が複数あってそのうち幾つかには注文を入れていた。はてさて全敗か一つくらいはいけるのかと、ダラダラ会場へ向かったのは閉場30分前くらい。で、今日購入したものは以下。

川上眉山「奥様」(博文館)明治30年6月21日初版表紙痛綴穴貸本札貼付3000円
芥川龍之介「点心」(金星堂)大正11年5月20日初版凾欠背焼500円
伊藤人誉「登山者」(小壺天書房)昭和33年1月30日初版カバ300円
安丸良夫「神々の明治維新」(岩波新書)200円
安岡章太郎「戦後文学放浪記」(岩波新書)200円
眉山は注文品で唯一当たったもの。武内桂舟の多色刷木版口絵がついている。他に注文していた広津柳郎「五枚姿絵」(春陽堂)富岡永洗木版口絵付3000円、「銀座」(資生堂化粧品部)5000円はハズレ。帳場の人に聞いたが、与謝野晶子の「舞姫」再版5000円は注文すらなかったそう。これ実はギリギリまで逡巡していたので、それなら…などと思った。それからまあ、あとは「登山者」が拾いものだった。実は既に署名本を所持しているのだがそれは再版なので今回やっと初版に巡りついたわけだ。
それから、ジェイ・ルービン「風俗壊乱」は今週ネット古書店に注文して買ったもの。新刊書だがケチケチと古書で探してやっと見つけ3500円で入手。かなり読み応えがありそうである。

風俗壊乱―明治国家と文芸の検閲

風俗壊乱―明治国家と文芸の検閲

そして以下は定価で購入。
男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)

男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)

更に以下のはちょっと気になっている本(ヴァールブルクのは新装版だが)。
闘う衣服 (叢書 記号学的実践)

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アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮

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罵倒文学史―19世紀フランス作家の噂の真相

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