漁書日誌 3.0

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雨の五反田展

よんどころない用事で昨日は神保町に行けなかったのだが、どうも和洋会はなかなか面白そうな棚だった由。今日と思ったが、抽選の外れた和洋会よりも当たった五反田に赴き終了。五反田は、16時過ぎに会場到着でいつもよりはゆっくりと見ることが出来た。


泉鏡花「櫛笥集」(春陽堂)大正10年8月18日初版凾欠表紙痛3000円
泉鏡花「蜻蛉集」(国文堂書店)大正10年2月15日初版凾欠5000円
山田一夫「耽美抄」(奢灞都館)凾帯5000円
中村真一郎「増補戦後文学の回想」(筑摩選書)カバ200円
石原慎太郎「プレイボーイ哲学」(集英社プレイボーイ・ブックス)重版カバ200円
森茉莉恋人たちの森」(講談社ロマンブックス)初版カバ200円
浜野佐知「女が映画を作るとき」(平凡社新書)カバ200円
如月小春「都市の遊び方」(新潮文庫)カバ帯200円
ロトマン「文学と文化記号論」(岩波現代選書)カバ200円
臼井吉見近代文学論争」(筑摩選書)カバ帯上下各200円
渡部直己「私学的な、あまりに私学的な」(ひつじ書房)カバ帯1260円
吉見俊哉他編「文学と芸術の社会学」(岩波講座現代社会学8)カバ帯674円
上から三つが注文品。「ゆかりのおんな櫛笥集」なんかはちょっと羽二重剥離があるけれども初版でこれというのはお得かもしれない。「耽美抄」もこの半額で帯欠買って所持しているが帯ということで。あとは会場をぐるっとまわって見つけてきたものだが、「恋人たちの森」のロマンブックス版は、新潮文庫でだす予定だったのを講談社と契約してしまいあれあれという顛末は「怒りとぼやきのマリア」で知られる通り。他はちょっとついでのようなもの。
後ろから二冊はそれぞれネット古書店マケプレでのお勉強用。なんだかんだとかなり買ってしまって困る。ホントは明日の高円寺も行きたいのだが無理だなあ。そういえば今回和洋会で、野溝の「山梔」初版凾付2万円というのが出ていたが、状態はどんなだったのだろう。とても今そんなお金は出ないし注文殺到だとは思うけれど、これなんかかなりお得な買い物だろうなあ。