漁書日誌 3.0

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下町展を覗く。

下町展の閉場10分前を駆け足で見て回り、文庫本を二冊購入。その後扶桑書房へ行き、下記の単行本一冊を購入。

平川祐弘「漱石の師マードック先生」(講談社学術文庫)200円
植村清二「歴史と文芸の間」(中公文庫)200円
小栗風葉「増補 恋ざめ」(新潮社)明治41年4月15日初版上製カバ欠印奥付欠3000円
文庫はどうでもいいとしても、風葉の発禁本「恋ざめ」は嬉しい。奥付欠だからこそのこの値段。発禁だしこんなの初版しかないだろう。奥付など国会図書館でコピー取って挟んでおけばいいやと思ったが国会にはない。発禁だからだろうか。内容自体は明治文学全集だのあれこれで読めるのだが、花袋の序文付の当時の本というのが嬉しい。しかも、である。本文には鉛筆で薄く書き込みがあり、後版で削除された箇所がすべてチェックしてある。こういうのはよいねえ。口絵の著者肖像は平福百穂。初版に上製と並製とがあり、これとは別に後版並製がある。
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追記。
それからアマゾンで出てこないが1月刊行の、
城之内美稲子「城ちゃん在りき 城之内元晴回想文集」(七月堂)
5月刊行予定の、
ハル・フォスター「デザインと犯罪」(平凡社
はどんなものか期待している。
下の写真は、昨日渋谷で見た話題のゲリラアート。憤慨している人もいるが、これはなかなか面白いと思う。