漁書日誌 3.0

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まど展

国会図書館はいまだに17時閉館。作業後に神保町へ向かう。今日はまど展初日。注文品は無し。やはりというべきか、今日はあきつの棚が面白かった。

柳川春葉「母の心」(春陽堂明治39年2月13日3版カバ口絵欠300円
宮崎湖処子「帰省」(民友社)明治31年6月20日19版裏表紙欠400円
群像編集部編「現代文芸家名簿」(昭和26年1月号付録)300円
巌谷大四「戦後・日本文壇史」(朝日新聞社)カバ200円
文藝春秋六十年の歩み」(文藝春秋)200円
佐藤観次郎「文壇えんま帖」(学風書院)カバ帯200円
山内正平他編「感覚変容のディアレクティク」(平凡社)カバ200円
「感覚変容のディアレクティク」だけみはるの棚で見つけたもの。書き込みもなく綺麗なのに200円は捨て値だと思う、出来るだけ安く欲しかったのだが。しかしまあ、今ちょっと編集者による文壇回想記を資料として漁っていたので上記のようなものばかりになったが、文春の社史はちょっとみっけものだったかもしれない。非売品で、扉には「57.1.23/文春60年記念の時計と共々/文藝春秋社長千葉源蔵氏より寄贈」とペン書きしてあった。記念式典では時計も頒布したのか。元社員の蔵書だろう。資料といえば、「群像」付録の作家名簿。こういう付録が「群像」にあったこと自体これで初めて知ったのだが、当時はこういう現住所つき名簿が付録であったとは。今じゃ無理だが、当時はこういうの見てファンが押しかけたりしたのだろうか。
でまあその後、古書モール4階のかんたんむを覗き、以下の文庫新書を購入。

近藤富枝「花蔭の人 矢田津世子の生涯」(講談社文庫)カバ帯250円
巌谷大四「文壇ものしり帖」(講談社文庫)カバ帯200円
中村光夫「今はむかし」(中公文庫)カバ200円
越智治雄近代文学の誕生」(講談社現代新書)カバ150円
堤重久「恋と革命 評伝・太宰治」(講談社現代新書)カバ150円

風俗壊乱―明治国家と文芸の検閲

風俗壊乱―明治国家と文芸の検閲

トラウマ映画館

トラウマ映画館

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三島由紀夫を観る角川シネマ有楽町5/14〜
「にっぽん製」から「春の雪」まで。だけどやっぱり「夏子の冒険」「純白の夜」はもう永遠に観られないのかなあ、と(どちらもフィルムに不備がある由)。「史上最大規模の三島映画祭」だそうで、「憂国」「鹿鳴館」や「幸福号出帆」、堀ちえみ版「潮騒」はないけれど、ワタクシ的に傑作だと思っている昭和46年版「潮騒」もやるし、三島原作ではないけれど「人斬り」なんかも上映。