漁書日誌 3.0

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五反田で雑誌漁り

五反田遊古会と愛書会古書展とふたつの初日。注文品が五反田にあったので、まずは五反田へと向かう。しかし暑い。家を出たのが遅かったので、微妙な時間に到着。ここを見てから神保町に出ようと思っていたのだが、無理か、ギリギリかと逡巡しつつも、結局行かないことにした。

五反田、まずは1階のガレージのところを漁る。雑誌4冊、文庫1冊を買う。ズラリと80年代〜90年代の「キネマ旬報」が段ボールに詰まっていたので、探していくと…、あった。安く探求中であった映画「鹿鳴館」台本掲載号。それから「三田文学」から1冊。そそくさと会計を済ませて2階に。

注文品はハズレ。2階では、まあ安いから買った単行本3冊、文庫1冊、雑誌1冊。無駄遣いはせずにまあ買えたからいいか的な感じであった。

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キネマ旬報」(昭61・9下)200円

キネマ旬報」(昭58・5下)200円

三田文学」(昭35・9)200円

「月刊ペン」(昭47・3)200円

「文芸世紀」(昭20・1)500円

内村直也「ラジオドラマの話」(現代教養文庫)カバ200円

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「日本大家論集」(明24・1)200円

小林隆之助「情死考」(文芸資料研究会)昭和3年9月10日初版500円

三島由紀夫「愛の疾走」(講談社)昭和38年1月20日初版凾帯500円

渡辺保「黙阿弥の明治維新」(岩波現代文庫)カバ帯300円

三田文学」は寺山修司の「蹴球学(ジャズと詩によるラジオのための実験)」と池田得太郎「羊の島」掲載。前者は草月ホールでの映画のための台本だった由で、フィルムもあるようだが、おそらく寺山年譜などには出てこないものか。寺山年譜、そうとう遺漏があるはずなのだが、寺山論は多いけれどもこういう実証的な資料はぜんぜん追いついてない印象。ちゃんと研究者が地道に作らないと難しそうだが、やる人はいないのだろう。「羊の島」は単行本未収録短篇。むかし国会図書館でコピーしたが、実物入手。「文芸世紀」は三島由紀夫「中世」第1回の初出。戦後、改訂されて発表される前のバージョンである。

「日本大家論集」は前にも参考用に買ったが、こちらは安かったので。「愛の疾走」も安かったので帯目当てで。「情死考」は文芸資料研究会の「軟派十二考」の第3巻。前は3千円くらいしていたが、まあ500円ならと購入。奥付の発兌元、文芸資料研究会の上から短冊形の紙が貼付してあり、「発売元」として発藻堂書院としてあった。在庫横流しして売ったのか否か。

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真山青果とは何者か?

真山青果とは何者か?

 

 「真山青果とは何者か?」(星槎グループ発行、文学通信発売)

この本に「三島由紀夫からみた青果」を寄稿しております。よろしければご笑覧のほどよろしくお願いいたします。