とにかく暑い。冷房を入れても、身体全体がだるい。部屋を出ると汗だく。いかにも夏という感じであるが、酷暑とでもいいたい感じである。
で、古書展。全体的にダラダラとしていたので、出発もギリギリになり、会場到着は閉場30分前。注文品は無し。ザーッと見て行く。幾つか抱えたものの、不急不要と手放したりする。お金も場所も、ほとんど余裕がない。
山崎真月「戦績」(美音会)明治43年3月25日痛200円
瀧井孝作「志賀直哉対談日誌」(全国書房)昭和22年7月15日カバ
「永山一郎全集」(冬樹社)昭和45年6月15日初版凾月報、凾カバー欠500円
「永山一郎全集」は前からどれだけ安く買えるかと思っていたもので、本来ならば凾にカバーが巻いてある。遺稿集の方でもよかったのだが、まあこれでよいかと。
それから「戦績」は御存知♪ここは御国を何百里……の「戦友」、「負傷」「凱旋」と3曲セットになっている小冊子。日露戦後の流行歌謡。全国書房の本は、今度全国書房の本についての論考を書くのでその資料。薄いが角背上製本、カバー、本文用紙共に手漉き和紙。本文用紙は耳付きで、アンカット。耳付き和紙に活版、贅沢な余白。終戦後2年でなんと贅沢な造本であろう。全国書房は当時京都在、印刷所も京都。やはり空襲を免れたというのが大きいのであろうか。