東京古典会の百周年記念の古典籍入札会の一般下見が今日明日なので、雨ではあるが今日赴いた。といっても、いわゆる古典籍を見に行ったのではなく、今回は三島の未発表書簡が出品されるというので見に行ったのであった。まあだから、見るものは一つだし、ということで、閉場30分前に会場へ。七夕と同じ感じだが、無料コーヒーサービスがある。
でまあ、三島由紀夫の徳川義恭宛書簡、葉書、東文彦宛徳川書簡や葉書がセットで出ていたので、Gケース開けて貰って直に見てきた。
徳川は「花ざかりの森」の装幀やった同じ学習院の仲間。今回の一部は、旧臘に学習院の図書館で展示されたものだが、今回はそれ以外のものも出ていた、といっても、しっかり透明プラスチックのカードケースのようなものに入っていて、サスガにそれから出しては見ていない。しかしまあ、戦後のもので、CCD(GHQの検閲するセクション)のスタンプがドカンと捺してあって、封書に開封済みなんていうセロテープが貼ってある書簡なんかは、ああ時代だなあ、なんて感じであった。中身はケースから出せば読めるが、冷やかしではちょっとという感じで見ず。
他にも、漱石、鴎外、二葉亭などの書簡やら草稿が出ていたが、もう一つおやと見たのが谷崎潤一郎「母を恋ふる記」の毛筆原稿40枚というやつ。でも「母を恋ふる記」って大正の中頃で、その頃は谷崎もっぱらペンで執筆では…とよく見たら、「舞踊劇 母を恋ふる記」であった。封筒もついていて、東京都中央区銀座西七ノ四菊村様内篠原治様という宛名、昭和32年6月25日の消印であった。舞踊劇と見て、ああこれは西川鯉三郎とかの西川会が川端とか三島とかにも舞踊劇執筆させていたし、それ関連で名古屋の宛先かななどと思っていたのだが、どういう関係のだろうか。
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その後、モールに立ち寄り
山田太一編「土地の記憶 浅草」(岩波現代文庫)500円
を購入。それから東京堂に行って先日復刊された原田芳雄のエッセイ集を買ったりした。
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同じく三島情報だが、明後日13日の日曜日19時より、BS朝日にて「常盤貴子 本と旅するポルトガル〜三島由紀夫に導かれて歩く南蛮文化のふるさと〜」放映。
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