漁書日誌 3.0

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薔薇刑復刻版!

細江英公写真集「薔薇刑」が完全復刻版として来月発売されるとのこと。価格は50000円。国内限定500部。
薔薇刑」は今まで三種類出ており、昭和38年に集英社から最初に出た杉浦康平装幀の初版。昭和46年に今度は横尾忠則装幀で中身の写真なども多少変えた「新輯版薔薇刑」。そして昭和59年に粟津潔装幀でまた中身が変わった「薔薇刑新版」。しかし、中身が微妙に変化しているってのがミソなのかもしれない。勿論、ワタクシは昭和38年の初版は持っていない。古書相場は状態によるが200000円前後か。
ちなみに、最初のと新輯版とには、豪華な内容見本がついている。特に前者、初版の内容見本は、森茉莉とかいろんな人が寄稿してる上に、いろいろと印刷されたパラフィン紙が巻きカバーのようになっていて、なかなかのレアものである。
まあ、買うしかないので買うだろうが、この時期、とっても懐がキツイ。痛打という感じで、どうやって金を集めようか、今から苦心の日々である。そして何とか年を越したいものであるが、果たして。


実は以前、同じく細江英公の「鎌鼬」が復刻された時、同じように限定500部で、購入したのだけれども、同じく米国版が500部あって、実質千部であったとあとから知った。しかも、である。米国版は全く装幀が違い、といっても凾だが、日本版は復刻なのでそっくりそのままだったのだけれど、米国版は横尾忠則がデザインした新しいもので、しかもそのデザインが横尾の60年代のポスターっぽいような感じ。だからか、日本でもそちらを購入した人も少なくなかったよう。そして十数万円でいま取引されているようだ。
で、今回の「薔薇刑」も実は、米国版500部というのがある。果たして、「鎌鼬」の時のように別装幀なのだろうか。
今回の版元はnadiff。
http://www.nadiff.com/home.html