漁書日誌 3.0

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続・薔薇刑復刻版

仕事の帰りに、bunkamuraにあるナディッフに立ち寄り、今度出る復刻版のチラシでもあれば、ということで見てきた。
しかし店を見回してもチラシはなく、まあ、まだないかと思いきや、店員さんに聞くと、届いたばかりです、という包みを開けてもらい一部頂く。

思ったより小さいチラシ。
で、見本はないですよね、と聞くと、それもあります、と、段ボールをあけてくれた。各店舗に見本用として配送されているのだろう、その段ボールを開けると、まずは白手袋二つ。おお、見本用に白手袋。そして待ってましたのご対面。
うわこりゃ最強の極美だ・・・という感じ。復刻版なので当たり前だが。段ボール機械凾のホチキスが錆びてない。
で、中身だが、これは完全復刻版という感じ。ただし、印刷はちょっと違うのかも知れない。もうちょっとマットな感じだったように思ったが。実は昭和38年版の「薔薇刑」は、国会図書館にあり、請求すれば普通に出てきてコピーなど出来る。といっても、つまらないクロスに再製本されてしまっているが。それと、署名が入った赤い紙も同じように復刻され三島のサインも印刷されていたが、ホンモノとは心持ち紙質が異なりちょっと厚い紙のようであった。そして奥付の裏には、復刻版の奥付を貼付する指定位置が印刷されていた。ここに、おそらく細江英公の署名入りの奥付が貼付されるのであろう。
で、気になるアパーチャーの米国版500部だが、確認したところ、ここで教えて貰った如く、米国版も同じ装幀とのことで、「鎌鼬」のようなことはないようであった。が、米国版は英字パンフが添付とのこと。まさか、元版の「薔薇刑」が1963年度フランクフルト国際ブックフェアに出品された際に添付された英独仏語版解説冊子ではあるまいな。というかあれ、1963年に海外へ行った「薔薇刑」にしか添付されていないものと思うので、存在すらあまり知られていないと思うが、かつてコレクターの方に見せて貰ったことがある。ローゼンクロイツのマークみたいのが(同じ薔薇つながりだからか)印刷されていた。案外、海外の古書店で流通している元版「薔薇刑」にはついているのかもしれない。
しかし50000円はキツイなあ。