漁書日誌 3.0

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ここのところの古書

ここのところ、ネット古書店で見つけて買ったものと、古書展目録で注文していたもの。

森律子「欧州小観 わらはの旅」(博文館)大正2年11月9日凾欠2100円
樫村幹夫「男色の部屋」(光書房)昭和34年8月10日カバ帯2500円
森律子は帝劇1号女優として知られている。大正2年に欧州に行った時の旅行記で写真も沢山。表紙の黒犬や翁の面とコメディア・デラルテの面のようなのは単に印刷されてるのではなく輪郭がかなり深く型押しされている。裏表紙にはアゲハチョウの木版画。本文は、最初から最後まで文語調である。西部古書展にて目録注文していたものだが、取りに行けなくなってしまい送付してもらったもの。
樫村幹夫の本は、著者二冊目の単体名義本で、最初のアンソロジー「十代作家作品集」、最初の単著「木乃伊座」と今まで買ってきてこれが三冊目。顔写真入りの帯はなかなか珍しいと思う(といっても、樫村の本など集めて読んでいる人などなかなかいないと思う)。