漁書日誌 3.0

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藤沢清造「根津権現裏」新潮文庫発売!

根津権現裏 (新潮文庫)

根津権現裏 (新潮文庫)

とうとうでました、藤沢清造根津権現裏」(奥付の発売日は7月1日)、西村賢太による註、校訂の新潮文庫版。テキストは藤沢による後の改訂版ではなく元版を使用し、西村所持の複数の著者伏せ字書き込み本を元に伏せ字おこし、削除頁を復元したという決定版。わざわざ抄録本「ふるさと文学館」買わなくてよかった。これでようやく読めるぞ、と。そして同時に西村賢太受賞後第一作本も。後者は今日行った書店になかったので明日にでも購入予定。
*追記6.29
ようよう賢太の新刊「寒灯」(新潮社)本日購入。秋恵もの連作。ズラリと平積みかと思いきや、ジュンク堂東急渋谷店では棚に一冊もなく、ずいぶんと時間をかけて店員さんに持って来て貰いました。そういえば7月号の「波」(新潮社)掲載の西村賢太「蘇える光茫」によれば、最初は、別版元の埋もれた名作を掘り起こす文庫に打診したがけんもほろろの対応でまた他の版元に当たってそちらは前者の馬鹿とは違って話を聞いてくれたが結局実現はしなかった、と。それで新潮文庫藤沢清造第二弾として短篇集を準備している由。売れ行きによっては第二弾実現も期待出来るかも…。
寒灯

寒灯