漁書日誌 3.0

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土曜日の神保町

さるにても、やはり週に一回は古書展があって、あれだけの古書を目の当たりにして、100円の本一冊でもよいから何か買う、ということがないと、どうもなにものかが溜まるようなのだ。だから、今日も、この金欠統制令施行中だというのにもかかわらず、またいつ読むのかもよくわからない本を購入してしまうのかもしれない。まずは村山書店にて。
トマス・ピンチョン「スロー・ラーナー[新装版]」(ちくま文庫)600円
ジャン・A・ケイム「写真と人間」(ありな書房)650円
前者は、そのうち古書店で安く買おうと思っていたもの。まあねえ、ちくま文庫関係は、新刊書店ではぐっと我慢の子で、ここにまずいって数百円安いのを買うというのが賢い買い方のひとつかもしれない。

それから、田村の外台へ。もう閉店間際だったので、ぺんぺん草も生えない状態……だったが、ごちゃごちゃと放り出してある新書や文庫のなかから、
川本静子「ガヴァネス(女家庭教師)」(中公新書)100円
筒井康隆文学部唯野教授」(岩波同時代ライブラリ)100円
を拾う。前者は、全く知らなかった。これっていわゆるスピンスターについての本かなあということで。後者は、これ、妙に生々しくていたたまれない。
今晩は谷崎の「少将滋幹の母」が脚色TVドラマとしてNHK総合にて放映。あとでゆっくり見てみるつもり。