漁書日誌 3.0

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デードン色

先日読んだ「魔風恋風」の冒頭近くのシーンで、主人公の萩原初野が、「デードン色の自転車」に乗っている、とあり、一寸待て、デードン色とは何ぞ、と、思っていたのだが、関肇「新聞小説の時代」を読んでいたら、何と、「魔風恋風」を論じた論文中に説明がありました。

ここで「デードン色」とは、アメリカ製の自転車デートン号に由来する鮮麗な紅色をいう。(p.240)

ウウムそうだったのか、と、この箇所で一人ごち。
前に、明治女学生文化についてよい本はないものかと書きましたが、うっかり中公新書の「女学校と女学生」を新刊で買ってそのままだったのを忘れていました。よし、次はこれ読むか。