漁書日誌 3.0

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角砂糖と棒


今日は神保町に出て扶桑事務所に立ち寄った後、地下鉄で恵比寿に向かった。
恵比寿にあるLIBRAIRIE6にて催される山尾悠子歌集「角砂糖の日」新装版出版記念・挿画「合田佐和子/まりの・るうにい/山下陽子」展のオープニング・パーティーに参加するためである。お誘い頂いた某氏に感謝。19時少し前に伺ったが、歌人や幻想系の評論家やら作家やら、大盛況でごった返していた。2時間近く続いただろうか、お開きとなり散開。歌集は、純白の貼凾入りで大変シックな装幀。その場で購入。著者をはじめ、パーティーに来場されていたまりの・るうにい、山下陽子の両氏にもそれぞれサインをいれていただいた。これで完本。

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帰宅後、先日ネットオークションで落札した本が届いていた。

新声社同人「三十棒」(新声社)明治34年5月14日3版表紙少破2160円
これ、前々から欲しかった本。初版なら見るのだが、初版だと高いので重版を安く欲しかったのである。まあ許容範囲の価格で入手出来た(窓展前の落札だが、今現在はこの値段でもキツイ)。しかし実際手にして見ると、初版より紙質が悪いというか、初版は柄のある薄紙が扉の前に入っていたような気がする。しかしこれは何より中身が読みたかったので、安ければいい。しかし「三十棒」って何のことだろう。著者は、同人となっているが、いまザッとネット検索してみると新声社の佐藤儀助と高須梅渓の共著の由。改めて本書巻末の広告頁のそれを見てみると、「橘香と梅渓の著」との「万朝報」の記事が引用してあった。この本とか「文壇風聞記」なんかを講談社文芸文庫に入れて欲しいものだが、まあ無理だろうなあ。
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昨日のエントリーに、掘り出した三島由紀夫旧蔵印ありの雑誌について書いたが、作家旧蔵の印がある雑誌ということであれば、安部公房のものも持っている。


これは、確か数年前か閉店間際に駆け込んだ趣味展の会場で掘り出したものだったと思う。300円だったか。ひょいと見て、あれ、これ安部公房の印ではないかと買ったもの。安部公房の印は実は見たことがあって知っていたのである。