拙著『谷崎潤一郎と書物』(秀明大学出版会)が10月1日発売となります。
先日、著者分が届きました。何冊も出している方からすればたわいもないことでしょうが、今まで共著編著ばかりで今回初めての単著でもありこうして一冊の形になるのは感慨ひとしおです。
A5判/xviii+283ページ/丸背上製本カバー装帯付/造本:真田幸治/図版多数
定価2800円(+税)
本体表紙はわたくしの本棚の写真、カバーには取り扱った谷崎の古書の意匠を使用。メインは古通の連載を大幅に加筆した「谷崎本書誌学序説」。そのほか水島爾保布や名越国三郎らによって挿絵が描かれてきた『人魚の嘆き』についてや、雑誌「初版本」に発表した論考、漆塗り表紙で知られる『春琴抄』各種刊本とアダプテーションの関わりを論じた論文など収録。とりわけ、序文後半の書き下ろし部分は、現在わたしの考える谷崎に限らない古書論となっています。購入は大型書店やネットが確実です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【付記】
かねてより愛読しているブログ「表現急行2」さんが内容紹介を兼ねたご感想をアップしてくださっています。改めて感謝申し上げます。